ブラザー、家庭用ミシンが生産累計4000万台を達成
家庭用ミシン生産累計4000万台達成
ブラザー工業株式会社(社長:平田誠一)は、家庭用ミシンの生産累計4000万台を2007年4月時点で達成しました。
当社の家庭用ミシン生産は、1932年に当社初の家庭用ミシン1号機「15種70型」を伝馬町工場(名古屋市熱田区)にて量産化したことでスタートしました。その後、1950年に瑞穂工場(名古屋市瑞穂区)に国内の生産拠点を移し、1979年には台湾ブラザーインダストリーズLTD(高雄)で、1993年には珠海兄弟工業有限公司(珠海)で家庭用ミシンの海外生産を開始しました。国内生産を終了した現在は、珠海兄弟工業有限公司で低・中級機種を、台湾ブラザーインダストリーズLTDで高級機種を中心に、2拠点体制で生産を続けています。
家庭用ミシンの累計生産台数は、1932年の第1号機量産化から39年間で1000万台を達成(1971年)した後、15年間で2000万台を達成(1986年)、さらにその後の14年間で3000万台を達成(2000年)しています。今回の4000万台達成は、近年の世界的な市場拡大の追い風も受け、3000万台達成年からわずか7年で実現しました。
当社は現在、家庭用ミシン事業において、ミシンメーカー大手としての地位を世界規模で築いています。技術面でも、国内初の電子ミシン(1976年)やコンピュータミシン(1979年)、世界最小・最軽量の家庭用刺しゅう機付きミシン(1998年)を発売するなど、長年、家庭用ミシン市場での牽引役を担っています。
2003年からは、従来の家庭用ミシンにはない革新的な機能と新しい楽しみ方を提供する新たなプロダクトブランド「Innovis」を掲げ、パソコンとつながるUSBコネクタを搭載する機種を発売するなど、インターネットやパソコンとつながったソーイングの新しい楽しみを提案する「ソーイングステーション」の世界を積極的に推進しています。
当社は、今回の累計生産4000万台はたゆまぬ開発努力の結果と受け止めるとともに、今後は5000万台達成に向け、家庭用ミシン市場活性化につながる製品開発に注力し、販売拡大を目指していきます。
■ 家庭用ミシン生産の変遷
1932年 家庭用ミシンの量産化に成功
1971年 家庭用ミシン生産累計1000万台達成
1979年 台湾ブラザーインダストリーズLTD で家庭用ミシンの生産開始
1986年 家庭用ミシン生産累計2000万台達成
1993年 珠海兄弟工業有限公司で家庭用ミシンの生産開始
1998年 海外(「台湾ブラザーインダストリーズLTD」と「珠海兄弟工業有限公司」の2工場合計)での家庭用ミシン生産累計1000万台達成
2000年 家庭用ミシン生産累計3000万台達成
2005年 国内での家庭用ミシン生産を終了
2007年 珠海兄弟工業有限公司での家庭用ミシン生産累計1000万台達成
2007年 家庭用ミシン生産累計4000万台達成
■ 当社家庭用ミシンの代表機種
* 関連資料 参照