日本IBM、ビジネス・アプリケーションのインフラを構築・運用するサービスを提供
ITアウトソーシングの新形態を発表
日本IBM(本社・東京都港区、社長・大歳卓麻、NYSE:IBM)は、ERP(統合基幹業務システム)やCRM(顧客情報管理)など主要ビジネス・アプリケーションのインフラを構築・運用するサービス「アプリケーションズ・オンデマンド(Applications on Demand)、以下AoD」を本日より提供します。
AoDは、主要ビジネス・アプリケーションを利用する際に必要な、ハードウェア、基本ソフトウェア、ネットワークなどのインフラを、あらかじめ米国アリゾナ州などにあるIBMの堅牢なデータセンター内に用意し、ネットワーク経由でこれらの資源をお客様に提供するサービスです。また、日本、米国およびインドにて、問題判別やお客様からのご要望にお応えするなどのサポートを24時間提供します。
従来のホスティングに比べ、お客様独自の仕様変更はできない反面、IBMの豊富な経験を基にサービスをメニュー化し、短期間で安価に高品質の標準仕様を提供するアウトソーシングの新形態です。コストやスピードを重視するお客様、中堅企業のお客様、海外展開を考えているお客様に適したサービスです。
AoDを活用することにより、お客様は自身でインフラを用意する必要がないため、短期間に少ない初期投資で確実に、主要ビジネス・アプリケーションを導入することができます。例えば、ERPインフラ環境の構築には、一般的に3~6か月程度は必要ですが、AoDを活用すると従来の1/3程度の3~12週間で導入できます。
また、IBMが提供するインフラを使用するため、お客様自身で資産を持つ必要がなくなると共に、例えば、当初は会計だけを対象とし、順次、販売や購買など対象業務を拡大する場合にも、IBMが必要な資源の追加を行うため、柔軟に迅速に対応できます。
さらに、既に主要ビジネス・アプリケーションを導入されているお客様も、AoDへ移行いただければIBMが運用保守を実施するため、お客様の運用保守の負担を大幅に軽減することができ、より戦略的な企画業務に専念できます。IBMの試算では、お客様が独自に運用した場合に比べ、最大で50%のコスト削減が期待できます。
今回、主要ビジネス・アプリケーションの第1弾として、SAPのERPソフトウェアに対応します。
当サービスでは、主要ビジネス・アプリケーションを新規に導入されるお客様向けに短期間で開発環境を構築する「デベロップメント・サービス」と、全てのお客様向けに本番環境の運用を行う「フル・サービス」の2種類のオファリングを提供します。「デベロップメント・サービス」は月額110万円から、「フル・サービス」は月額220万円からです。
なお、SAPライセンスは当サービスに含まれないため、お客様にご購入いただきます。
以 上
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