朝日工業、病害に強いミニトマトの新品種「リトルジェム」シリーズ3品種を発売
黄化葉巻病耐病性品種他、病害に強いミニトマト3品種を発売
朝日工業株式会社(本社:東京都豊島区 代表取締役社長:赤松清茂)は、ミニトマトの新品種「リトルジェム」シリーズ3品種を発売いたします。「リトルジェム」シリーズは国内で発生する葉かび病のレースに極めて安定的な耐病性を示す他、広範囲の病害に耐病性があります。中でも「リトルジェムTY」は、近年、全国的に感染が広まり大きな問題となっているトマト黄化葉巻病に対し強い耐病性を有しています。しかも、糖度が8度以上と食味も良好です。
当社は、これまで国内初の半身萎ちょう病レース2に耐病性を持つトマト台木「あいぼう」を開発するなど、野菜の耐病性品種の開発・販売に力を入れてまいりました。ミニトマト「リトルジェム」シリーズはその一環として、今後、当社の主力品種の一つとして拡販に力を入れていく考えです。
記
【ミニトマト「リトルジェム」シリーズ】
●リトルジェムTY
・トマト黄化葉巻病に耐病性を有するミニトマトです。
・トマト黄化葉巻病以外にタバコモザイクウイルス病(Tm-2a)、半身萎ちょう病、萎ちょう病レース1・2、ネコブセンチュウ、葉かび病、および、今後、被害の拡大が懸念されている黄化えそ病など、多く病害に対し耐病性を備えた減農薬対応型のミニトマトです。
・着果が良く、一つの果房中の果実の大きさと成熟が揃っています。果実は15g程度で糖度は約8.0度、やや酸味があり食味も良好です。
●リトルジェムW
・裂果が少なく、冬季でも生育が安定した葉かび病抵抗性のミニトマトです。
・タバコモザイクウイルス病(Tm-2a)、半身萎ちょう病、萎ちょう病レース1・2、ネコブセンチュウ、葉かび病に耐病性があります。
・着果が良く、果実の大きさと成熟が揃っています。果実は15g程度で光沢があり美しい赤色、糖度8.0~8.5度と食味も良好です。
●リトルジェム早生
・極早生のミニトマトの中では、非常に安定した葉かび病耐病性を有しています。
・タバコモザイクウイルス病(Tm-2a)、半身萎ちょう病、萎ちょう病レース1・2、ネコブセンチュウ耐病性があります。
・着果が良く、果実の大きさと成熟が揃っています。果実は10~15gで光沢があり美しい赤色、糖度約8.5度と食味も良好です。
販売:リトルジェムTY:2007年7月より販売開始(数量限定)
リトルジェムW、リトルジェム早生:2008年より本格販売開始(2007年は試験販売)
<トマト黄化葉巻病について>
近年、全国的に発生が確認され、問題となっている病害です。シルバーリーフコナジラミを媒介としたウイルスに感染することで発病します。発病したトマトは葉脈間が退色して黄色くなり、病害が進行すると頂部が叢生し株全体が萎縮します。また発病後は開花しても結実しなくなることが多くなります。現在、防除は媒介昆虫に対しする薬剤による防除やハウス内に侵入しないようハウスにネットを張るなどの物理的な方法、発病株の除去などが主体となっています。
(※ 画像は関連資料を参照してください。)