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2024'11.26.Tue
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2007'06.01.Fri

富士経済、一般用医薬品と新範囲医薬部外品の市場調査結果を発表

一般用医薬品市場(感冒薬・催眠鎮静剤など23薬効)の調査結果を報告

― 2007年の注目市場 ―
●鼻炎治療剤 花粉シーズンの早期到来感から市場活性化 165億円(06年比120.4%)
●催眠鎮静剤 睡眠改善の効果が定着し市場拡大      57億円(06年比116.3%)


 総合マーケティングビジネスの(株)富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 代表取締役 阿部英雄03-3664-5811)は、5分野23薬効領域の一般用医薬品と04年の規制緩和により医薬品から移行した新範囲医薬部外品について、04年から06年までの市場データを基に07年から2010年までの動向を予測した。その結果を報告書「一般用医薬品データブック2007 No.2」にまとめた。
 06年6月に可決成立した改正薬事法によるリスク分類と登録販売者制度の導入は、今後の医薬品販売に大きな影響を与える。07年4月には「一般用医薬品の成分リスト」としてリスク分類区分が確定された。新医薬品販売制度が09年からの本格稼動に向けて動き始め、メーカー、流通サイドは今後本格的な取り組みを要請される。


1.調査結果の概要

 5分野23薬効領域を対象とした。
 今回の調査の対象薬効の中で最大規模の感冒関連用薬市場は、風邪、インフルエンザの流行しないシーズンが2年続き、さらに花粉飛散量の増減も影響して減少を続けている。昨年秋以降のシーズンも流行せず総合感冒薬が減少したことが感冒関連用薬全体の減少に繋がっている。しかし今年4月以降風邪の罹患者が例年よりも増加する傾向も見られる。また、花粉の飛散開始が例年よりも早くかつ長期間となり、飛散期間の2ヶ月で多くの企業の鼻炎治療剤が対前年比1.5倍前後の大幅な増加を記録しているため07年は感冒関連用薬市場全体でほぼ回復が見込まれる。鼻炎治療剤の実績は対前年比で大幅に増加すると見込んでいる。

(1)感冒関連用薬分野  2007年見込み 1,349億円(06年比100.6%)
 7薬効領域のうち、鼻炎治療剤が前年比20%の伸びを示すと見られるが、全体の40%を占める総合感冒薬の前年比4%減の不振が影響して全体では06年並かやや上回る売り上げとなる見込みである。2シーズン続きの暖冬と風邪・インフルエンザの流行がなかったために総合感冒薬の減少が続く見込みとなった。

(2)その他精神神経用薬分野  2007年見込み 112億円(06年比106.7%)
 催眠鎮静剤、眠気倦怠防止剤、鎮暈剤、小児五疳薬の4薬効領域が対象である。そのうち50%強の催眠鎮静剤領域が新製品の相次ぐ登場により活性化して06年比16%の伸びが見込まれる。ただ、今後「ドリエル錠」の3年間の市販後調査が終わり、直接的競合が発生するため価格訴求からマイナスに転じることも予想される。

(3)泌尿器官用薬分野  2007年見込み 126億円(06年比100.8%)
 痔疾用薬と尿もれ抑制薬の市場を対象とした。痔疾患は秘匿性が高くこのところ実績は前年並みの推移が続いている。日本人の成人の3人に一人は痔の患者といわれており、厚生労働省の患者調査とも合わせて潜在患者の多さがわかる。メーカーサイドからの市場顕在化の働きかけによって市場の大きな成長が期待される。尿もれは高齢者の3大症状のひとつで、リピートユーザーの定着と、薬効領域を広げた新薬の伸びなどもあり、今後増加すると期待される。

(4)歯科口腔用薬分野  2007年見込み 139億円(06年比103.0%)
 歯槽膿漏治療剤、外用歯痛剤、殺菌塗布剤、口内炎治療剤の対象薬効領域のうち歯槽膿漏治療薬と特に口内炎治療薬が伸びて06年比2%増と見込まれる。歯槽膿漏は40―50才代のユーザーのオ―ラルケア意識の高まりから市場の伸びが期待される。口内炎治療剤は新薬効果により、5年ぶりに市場が増加に転じる見込みである。

(5)その他医薬品分野  2007年見込み 242億円(06年比101.3%)
 殺虫剤、耳疾患用剤、いびき抑制剤、抗ヒスタミン剤、OTC検査薬、禁煙補助剤をひとまとめにした分野である。なかで、OTC検査薬の排卵予知薬(07年見込み12億円)と耳疾患用剤(07年見込み2億円)が06年から実績見込みでいずれも1億円超の伸びと見込まれており、注目される。OTC検査薬の排卵予知薬が妊娠を望むユーザーニーズに応えて06年は前年比25%も伸びており、認知度の向上と共に今後も市場が拡大すると見込まれる。
 耳鳴り用の一般用医薬品は、知名度が低くこれまで市場は注目されなかった。06年9月に、加齢による耳鳴り患者の潜在需要を見込み、中・四国限定で投入された小林製薬の新製品「ナリピタン」が順調に伸びており07年以降の全国展開による拡大が期待される。

2.注目市場の動向

(1)鼻炎治療剤  2007年見込み 165億円(06年比120.4%)
 鼻炎治療剤市場は花粉の飛散状況に大きく左右される動向が続いており、04年以降は大幅な変動を繰り返している。03年からの塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)配合製品の販売中止による製品切り替えが済んだ05年は花粉が大量に飛散して市場は大幅に拡大した。
 06年は花粉の飛散量が前年と比べて大幅に減少して、鼻炎治療剤の実績は軒並み大幅に減少した。今年は花粉の飛散量は少なかったが、1月中から飛散が始まりシーズンインしたことによって急遽店頭での大量陳列が開始された。2月から3月にかけては前年の需要が不調であった反動から、参入企業の殆どが大幅に販売実績を伸ばしている。また、新奇性のある新製品の投入が相次ぎ、プラスオンの実績を上げる企業も見られ、07年市場は花粉症シーズンの需要増加によって大幅に拡大する見込みである。
 大正製薬が05年に医療用医薬品の成分であるフマル酸ケトチフェンを配合した点鼻薬「パブロン点鼻Z」を、06年末には内服薬「パブロン鼻炎カプセルZ」を発売し、エーザイも塩酸アゼラスチンを配合した内服薬「ハイガード」を発売するなどスイッチOTCの大型製品が登場した。両製品はスイッチOTCとしての効能の高さが持ち味となるだけでなく、初期症状から長期に服用可能で、口の渇きを少なくするなど使用感を改善しており07年も好調である。
 エーザイの「ハイガード」は鼻炎だけでなくアレルギー疾患の皮膚症状にも効果のある製品として、従来製品にはない特性を持っている点が注目される。抗ヒスタミン剤と鼻炎治療剤の機能を兼ね備えた製品として、花粉症だけでなく通年アレルギー需要を開拓していくことができるかが今後の注目ポイントとなる。

(2)催眠鎮静剤  2007年見込み 57億円(06年比116.3%)
 催眠鎮静剤市場は、主に催眠改善効果を訴求するエスエス製薬「ドリエル錠」、大正製薬「レスティ」と、鎮静効果を訴求する全薬工業「アロパノール」、小林製薬「イララック」に大別される。
 催眠鎮静剤市場は、02年までは精神薬的なイメージが強くもたれていた為、生活者は医療機関にかかるケースがほとんどであったが、03年のエスエス製薬「ドリエル錠」発売時にTVCMなどで積極的に販促活動を行った結果、睡眠改善という新たな認識が定着し市場が急速に顕在化し、その後緩やかに拡大してきた。06年、主に睡眠障害の一時的な改善を訴求したこともあり、リピーターの育成が課題となって伸び悩み、踊り場を迎えた。「ドリエル錠」の3年間の市販後調査も終わり、今年は同じ成分の塩酸ジフェンヒドラミンを配合したグラクソ・スミスクライン「ナイトール」、大正製薬「ネオデイ(ネオデイ)」が発売され、市場は再び活性化の様相を呈しているが、同時に価格競争の激化が懸念されている。
 エスエス製薬「ドリエル錠」は、睡眠改善薬としてTVCMの大量投入により、知名度が圧倒的に高まり、50%以上のシェアを占めている。また同社は、07年3月ソフトカプセル「ドリエルEX」の発売に伴い他社に先行してTVCM中心の宣伝を約2倍とし、販促活動を強化する方針であることから、07年の実績は前年を上回ると見込まれる。
 全薬工業をはじめ鎮静効果を訴求する製品を展開するメーカーは、エスエス製薬「ドリエル」などの睡眠効果とは直接的に競合することなく、固定ユーザーに支えられ、06年は横ばいで推移している。
 大正製薬は、「ネオデイ」を今年3月に発売し、生薬成分の「レスティ」では自律神経の乱れを改善し、睡眠障害を根本的に治療するのに対し、「ネオデイ」では新薬系の塩酸ジフェンフィドラミンを配合して一時的な不眠に対応する。
 グラクソ・スミスクラインは、今年3月に睡眠改善薬「ナイトール」を発売し、4月からTVCMを投入して新規参入を果たした。世界15ヵ国以上での実績や溶出性を高めた製剤設計を強調している同剤は、エスエス製薬「ドリエル錠」と同じ塩酸ジフェンヒドラミン配合であり、25才から34才の仕事を持つ女性への訴求を強調して差別化を図り、製品認知の向上に力を注いでいる。


以上

<調査の概要>
●調査方法 
 当社専門調査員による関係企業へのヒアリングを主体に、薬事工業生産動態統計、各社有価証券報告書、その他公表データ類を参考に分析
 
●調査対象分野と薬効数 5分野23薬効
 V.感冒関連用薬
  1.総合感冒薬 2.葛根湯液 3.解熱鎮痛剤 4.鼻炎治療剤 5.鎮咳去痰剤 6.トローチ剤 7.含嗽剤
 VI.その他精神神経用薬
  8.催眠鎮静剤 9.眠気倦怠防止剤 10.鎮暈剤 11.小児五疳薬
 VII.泌尿器官用薬
  12.痔疾用薬 13.尿もれ抑制薬
 VIII.歯科口腔用薬
  14.歯槽膿漏治療剤 15.外用歯痛剤 16.殺菌塗布剤 17.口内炎治療剤
 IX.その他医薬品
  18.殺虫剤 19.耳疾患用剤 20.いびき抑制剤 21.抗ヒスタミン剤 22.OTC検査薬 23.禁煙補助剤

●調査時期:2007年3月~5月

資料タイトル:「一般用医薬品データブック2007 No.2」
体 裁:A4判 234ページ
価 格:90,000円(税込94,500円)
調査・編集:富士経済 東京マーケティング本部 第二事業部
      TEL03-3664-5831 FAX03-3661-9778
発行所:株式会社 富士経済
    〒103-0001東京都中央区日本橋小伝馬町2-5 F・Kビル
    TEL:03-3664-5811(代) FAX03-3661-0165
    e-mail:info@fuji-keizai.co.jp

 この情報はインターネットでもご覧いただけます。URL:http://www.group.fuji-keizai.co.jp/ https://www.fuji-keizai.co.jp/


(※ 目次は関連資料を参照してください。)

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