米アドビ、「ADOBE ACROBAT 3D VERSION 8」を提供開始
アドビ システムズ社、
ADOBE ACROBAT 3D VERSION 8の提供を開始
ACROBAT 3D VERSION 8と3D PDFで、
あらゆる規模の企業における製品開発期間を短縮
米国カリフォルニア州サンノゼ発(2007年5月30日)Adobe Systems Incorporated(NASDAQ:ADBE)(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ 以下アドビ システムズ社)は本日、製造業など、全世界に広がるパートナーやチームメンバー間で、異なるCADフォーマットでも相互運用を可能にし、ドキュメントベースの円滑な3D設計コラボレーションを可能にするADOBER ACROBATR 3Dの最新版である「ADOBE ACROBAT 3D VERSION 8(アドビ アクロバット3Dバージョン8)」(英語版、フランス語版、ドイツ語版)の提供を開始したと発表しました。日本語版の提供開始は2007年6月の予定です。
CAD、CAM、CAEなどを扱う設計技術者や技術文書の執筆者をはじめとする、航空宇宙、自動車、家電、大型機械、建築、建設、生命科学業界におけるプロフェッショナルは、ADOBE ACROBAT 3D VERSION 8を使用することにより、500メガバイト以上の大規模なアセンブリファイルを含めたあらゆる3次元CADファイルを、単一のPDFドキュメントに変換することができます。PDF変換時には、正確なジオメトリを維持したPDF、あるいはオリジナルファイルの100分の1以下のサイズに圧縮した高圧縮のPDFのいずれかを、必要に応じて選択することが可能です。また、3Dモデル上に直接指定された、幾何公差寸法や許容差情報、注釈などの製品製造情報(PMI)が埋め込まれた安全性の高いPDFドキュメントに変換することができるほか、製品の仕様書やスプレッドシート、部品表などの他の重要なプロジェクト情報と簡単に統合することも可能です。
3DモデルがPDFドキュメントに埋め込まれることにより、ACROBAT 3D VERSION 8のユーザは、社内、取引先、パートナー、顧客など、組織内外に広がるチームメンバーを、広く普及した無償のAdobe ReaderRを活用したレビュー作業に参加させることができるため、レビュー作業を効率的に行うことができます。Adobe Readerのユーザは、詳細な製品構造を確認することができるほか、ACROBAT 3D VERSION 8によって権限が付与されたPDFファイルであれば、3Dオブジェクトに直接コメントを付けたり、計測ツールや断面ツールを利用することが可能です(※1)。ACROBAT 3D VERSION 8によって、技術部門と非技術部門を問わず全てのチームメンバーが、製品ライフサイクル全体を通じて3Dモデルによるコミュニケーションに参加できるため、情報伝達ミスによるリスクの軽減や、設計ミスの早期発見、開発期間の短縮が実現できます。
(※1) Adobe Reader 7.0.7以降が必要です。
2007年3月の発表以来、1万人を超えるユーザがACROBAT 3D VERSION 8パブリックベータ版を利用しました。ACROBAT 3D VERSION 8パブリックベータ版のユーザには、キャタピラー社、大日本印刷株式会社、イートン社、HNTB Architecture社、John Deere社、Skidmore, Owings & Merrill LLP社が含まれています。そのほか、世界的な技術サービスの提供企業であるEDS社も、ACROBAT 3D VERSION 8パブリックベータ版を利用し、エンジニア、プロジェクト責任者、顧客の間で行われるドキュメントベースの3D設計コラボレーションを向上させました。また同社では、CAD設計データをMicrosoftR Officeドキュメントに埋め込み、インタラクティブな3D PDFファイルに変換することにより、ACROBAT 3D VERSION 8を、わかりやすく表現力豊かな技術文書の作成にも活用しています。
EDS社のモデリング シミュレーション アンド コラボレーティブ ソリューションズ グループのシニア シミュレーション コンサルタントであるジョン ブラッブス(John Brabbs)氏は、「エンジニアリング業務に特化したコンサルティング企業であるEDS社にとって、お客様の生産性を高めることは最大の目標の1つであり、ACROBAT 3D VERSION 8は、当社のこうした目標をサポートしてくれます。3DモデルをPDFファイルに変換することで、ファイルサイズを非常にコンパクトにできるだけでなく、Adobe Readerユーザであっても、埋め込まれたインタラクティブな3Dモデルに、注釈を付与することができるため、企業は場所や時間を問わずに取引先とコミュニケーションが可能です」と述べています。
ADOBE ACROBAT 3D VERSION 8は、Autodesk Inventor、Dassault Systemes CATIA、PTC Pro/ENGINEER、SolidWorks、UGS NXとI-deas向けフォーマットをはじめ、40種類を超えるフォーマットからの3D PDF変換をサポートしています(※2)。また、ACROBAT 3D VERSION 8を使えば、PDFからSTEP、IGES、Parasolidなどの中間ファイルフォーマットに正確な製造CADデータを書き出し、機械加工や、工具、金型の設計などの下流工程で使用することもできます。
(※2) 対応フォーマットの一覧につきましては、Webサイト( http://www.adobe.com/jp/products/acrobat3d/ )に掲載される予定です。
アドビ システムズ社のクロスプラットフォームのクライアント技術であるAdobe ReaderとAdobe FlashR Playerは、世界中で7億台を超えるインターネットに接続されたPCやその他の機器にインストールされています。
価格と入手方法について
ACROBAT 3D VERSION 8は現在、英語版、フランス語版、ドイツ語版が提供されています。日本語版の提供開始は2007年6月の予定です。
アドビストア提供価格(送料別)
ADOBE ACROBAT 3D VERSION 8(Windows(R)版)
■ 通常版 135,870円 (本体価格129,400円)
■ アップグレード版(A)(※3) 40,320円 (本体価格 38,400円)
■ アップグレード版(B)(※4) 74,445円 (本体価格 70,900円)
■ アカデミック版 40,320円 (本体価格 38,400円)
■ 無償体験版 Webサイトからのダウンロードで提供
(※3) アップグレード版(A)の対象ユーザは、Acrobat 3D日本語版の正規登録ユーザ
(※4) アップグレード版(B)の対象ユーザは、Acrobat 6.0 Professional、Acrobat 7.0 Professional、Acrobat 8 Professional日本語版の正規登録ユーザ
2006年9月18日から2007年6月の提供開始日までにAdobe Acrobat 3D を購入したお客様は、提供開始日から60日以内にADOBE ACROBAT 3D VERSION 8 へ無償アップグレードが可能です。
必要システム構成
* 関連資料 参照
ADOBE ACROBAT 3D VERSION 8の詳細については http://www.adobe.com/jp/products/acrobat3d/ をご覧ください。
アドビ システムズ社について
アドビ システムズ社は、時間や場所、利用するメディアや機器を問わず、あらゆるユーザの、アイデアや情報との関わり方に変革をもたらしています。アドビ システムズ 株式会社はその日本法人です。同社に関する詳細な情報は、Webサイト http://www.adobe.com/jp に掲載されています。
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