日本TI、低ジッタ特性のデジタル・オーディオ・インターフェイス・レシーバを発表
日本TI、デジタル・オーディオ機器の高音質化を実現する
低ジッタ特性のS/PDIFレシーバを発表
システムの小型化ならびに外付け部品点数の低減に役立つ
24ビット、96 kHzデジタル・オーディオ・インターフェイス・レシーバ
日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は本日、代表値で50ps RMS(ピコ秒、実効値)と、類似する性能のスタンドアロン形式のレシーバ製品と比較して約1/5の優れたジッタ特性を提供する24ビット、96kHz(キロヘルツ)のデジタル・オーディオ・インターフェイス・レシーバ、『DIR9001』を発表しました。この高集積度の製品は必要な外付け部品点数を低減するとともに、AV/DVDレシーバおよびアンプ、車載オーディオ・システム、デジタルTV、電子楽器、録音システム、高性能PCオーディオ・インターフェイスをはじめとする幅広いアプリケーションにおいてサウンド品質を向上します。本件の詳細に関しては http://www.tij.co.jp/sc07033 (日本語)から参照できます。
今回発表された『DIR9001』は、ハードウェア制御ピンを使用することで、内蔵する全機能を制御でき、外付けのマイクロコントローラによる制御が不要です。さらに、『DIR9001』は高性能のPLL(フェーズ・ロックド・ループ)を集積し、ジッタ性能を向上すると同時に内蔵のサンプル周波数カリキュレータを使用しない場合には外部クロックも不要です。これらの特長によって、『DIR9001』では類似のデジタル・オーディオ・インターフェイス・レシーバ製品に必要な外付け部品が不要となることから、システム全体のコストの低減に役立ちます。
■ 『DIR9001』のその他の特長
・ S/PDIF、EIAJ CP-1201、IEC60958、AES/EBUをはじめとするステレオ・デジタル・インターフェイス向けに、28 kHz~108 kHzの範囲のあらゆる入力周波数をサポート
・ 50psのジッタ特性を備えた柔軟なマスター・クロック出力によって、システムの総合的なノイズ性能を向上
・ 5Vロジックへの対応、ならびにPCM(パルス・コード変調)出力フォーマットを選択可能であることから、既存のシステムへの導入が容易
・ ユーザ・データ、チャネル・データ、サンプリング周波数の各出力が分離されていることから、メイン制御プロセッサとの統合が容易で、システムにおいて、より高度な知的機能を実現
・ 車載アプリケーションに対応する広い動作温度範囲: -40℃~+85℃
50psの優れたジッタ性能を提供する『DIR9001』は、『PCM1792A』をはじめとするバー・ブラウンの高性能DAコンバータ製品のデータおよびクロック信号源として最適であり、高品位のデジタル・サウンドを提供します。また『DIR9001』はTIのコンシューマ向けおよびプロフェッショナル向けのS/PDIFおよびSRC(サンプル・レート変換)製品群を補完する日本TIの厚木テクノロジー・センターで開発されたDIRレシーバです。TIのデジタル・オーディオ・インターフェイス製品は、96 kHzのレシーバおよびトランスミッタ製品から、144dB(デシベル)のダイナミック・レンジ性能を持つSRC機能を提供する216 kHzのSRCとS/PDIFトランシーバの組み合わせまで、幅広い製品を供給しています。TIのデジタル・オーディオ・インターフェイス製品の詳細に関しては http://www.ti.com/audio (英文)から参照できます。
■ 『DIR9001』の特性表
< 項目 / DIR9001 >
ジッタ(代表値) 50ps
サンプリング・レート(最大値) 108kHz
電源電圧 3.3V
ピン/パッケージ 28TSSOP
動作温度範囲 -40℃~+85℃
1,000個受注時の単価(参考価格) 1.95ドル
■ 供給と価格について
『DIR9001』は現在、鉛フリーの28ピンTSSOPパッケージで出荷中で、TIおよび販売特約店から供給されます。1,000個受注時の単価の参考価格は1.95ドルで、サンプルも提供中です。
ハイパフォーマンス・アナログ製品に関する情報は、インターネットでも発信しています。( http://www.tij.co.jp/analog )
*すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。
テキサス・インスツルメンツおよび日本テキサス・インスツルメンツについて
テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は、グローバルな半導体企業であり、デジタル家電、ワイヤレス市場などに向けたDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)とアナログICを中核とするトータル・ソリューションを提供しています。そのほか、教育関連テクノロジーを展開、世界25ヶ国以上に製造・販売拠点を持っています。
日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:山崎俊行、略称:日本TI)は、テキサス・インスツルメンツの子会社で日本市場における大手の外資系半導体サプライヤです。資本金は362億5,000万円です。大分県日出、茨城県美浦に生産工場があり、茨城県つくばと神奈川県厚木にテクノロジー・センターがあります。 TIに関する情報はインターネットでも発信しています。
<読者向けお問い合わせ先>
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
プロダクト・インフォメーション・センター(PIC)
URL: http://www.tij.co.jp/pic/
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