NEC、次世代学術情報ネットワーク「SINET3」でNGN対応機器が稼動
日本最大・最先端の次世代学術情報ネットワーク“SINET3“において
NECのNGN対応機器が稼動
NECは、国立情報学研究所(所在地:東京都千代田区、所長:坂内 正夫、以下NII)が、全国の大学、研究機関等と連携して構築してきた最先端学術情報基盤の中核を担う日本最大・最先端の次世代学術情報ネットワーク”SINET3”に、NECのNGN(次世代ネットワーク)対応、大容量TDM/RPRハイブリッド装置「SpectralWave UN5000」とマルチレイヤスイッチUNIVERGE IP8800/Sシリーズを提供しておりましたが、本日、SINET3が本格運用を開始し、同ネットワークにおいてNECの機器も稼動を開始いたしました。SINET3は、NIIが計画・設計したもので、NTTコミュニケーションズ(株)が納入しました。
NIIは、情報学という新しい学問分野での「未来価値創成」を目指すわが国唯一の学術総合研究所として、ネットワーク、ソフトウェア、コンテンツなどの情報関連分野の新しい理論・方法論から応用展開までの研究開発を総合的に推進しています。
学術情報ネットワーク(SINET3)は、NIIが運営する国内最大の学術研究ネットワークで、学術情報流通の情報インフラを構築し、「最先端学術情報基盤(CSI:サイバーサイエンス・インフラストラクチャ)」の構築の中核を担い、日本全国75箇所にネットワーク接続拠点を設置し、大学、研究機関等に革新的なネットワーク環境を提供しています。また、国際的な先端研究プロジェクトで必要とされる国際間の研究情報流通を円滑に進められるように、米国のAbileneや欧州のGEANTをはじめ多くの海外研究ネットワークと相互接続しています。
今回採用されたNECの「SpectralWave UN5000」は、40Gbpsインターフェースに対応し、320Gbpsの大容量クロスコネクト機能を持ち、無瞬断で回線帯域の増減が可能であり(LCAS)、次世代ネットワーキング技術であるGMPLSにも対応しているため、帯域割り当てを迅速に柔軟に行うことができ、伝送路障害発生時に自動的に回線を迂回することも可能となります。更に業界最高クラスの省スペースなデザインと、国内外の主要通信事業者に対するNECの高品質・高信頼システム納入実績が評価されたものです。
また、「UNIVERGE IP8800/Sシリーズ」は、学術研究機関構内の多数の研究ネットワークを集線し、10Gbpsのワイヤーレート転送と、サービス毎のデータ識別による優先転送制御が可能なレイヤ2多重装置として採用されたものです。
NECでは「SpectralWave UN5000」を中核に、ROADM/WXC装置である「SpectralWave DW4200シリーズ」との組合せにより、光統合ネットワークの構築に対応すると共に、更に「UNIVERGE IP8800/Sシリーズ」によるレイヤ2/レイヤ3の高機能なスイッチング技術との組合せにより、NGNのネットワークインフラ構築に対応してまいります。
以 上
(注)RPR:Resilient Packet Ring
LCAS:Link Capacity Adjustment Scheme
GMPLS:Generalized Multi Protocol Label Switch