日本ユニシス、大規模アップグレードサービス強化でインドの「インフォシス」と協業
日本ユニシス、インフォシス
「Oracle E-Business Suite」の大規模アップグレードサービスを強化
-インフォシスのグローバルサービスを活用した協業を展開-
日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:籾井勝人(正式表記は関連資料参照)、以下日本ユニシス)は、「Oracle E-Business Suite」(注1)の大規模アップグレードを短期間で確実に実行するために、インドのITコンサルティング企業であるインフォシステクノロジーズリミテッド(注2)(本社:インドバンガロール、CEO:ナンダン・ニレカニ以下インフォシス)をパートナーに選定しました。
日本ユニシスは、顧客向けのサービスとして「Oracle E-Business Suite」のアップグレードを展開しています。本年4月からは、「Oracle E-Business Suite」のアップグレード専任組織を設置し、豊富なビジネス実績で得たノウハウの標準化を進め、短期間による低コストのサービスを提供しています。
サービス提供は、日本ユニシスのユーザー企業はもとよりパートナーへの技術支援としても行っていますが、「Oracle E-Business Suite」アップグレード市場の拡大に合わせ、今後2年間は多数の当社ユーザー企業が同時期にプロジェクトを開始することによって要員供給が逼迫すると予測しています。
そのため日本ユニシスは、オフショア開発を活用することで安定したサービスを継続して提供するため、インフォシスをパートナーに選定しました。今後、日本ユニシスとインフォシスは、日本ユニシスの国内企業に対するサービス実績に基づくノウハウや日本の法制度に対応するソリューションとインフォシスのグローバルレベルの高い技術力や豊富なサービスリソースを組み合わせ、より多くの当社ユーザー企業に高品質・高付加価値のサービスを提供できるよう「Oracle E-Business Suite」アップグレードビジネスで協業していきます。
なお日本ユニシスは、自社用に販売・出荷、購買、在庫、会計、プロジェクト管理など、広範囲の業務領域に「Oracle E-Business Suite」を採用し、2000年11月より稼働させています。日本ユニシスは、グローバル・デリバリ・モデルとよばれるインフォシスの高品質、高効率のサービスを基礎とした「Oracleアップグレード・ソリューション」を活用することにより、2006年8月から2007年5月までの36週間でアップグレードを完了しました。この事例は、「Oracle E-Business Suite」を広範囲に適用したシステムに対する付加価値向上の施策を盛り込んだアップグレードプロジェクトとしては国内最短です。
今回、自社内の基幹業務システムを、11.5.10バージョンへアップグレードした主な狙いは、以下のとおりです。
1.内部統制関連などの新規ソリューション導入に必要とされる基盤技術水準への適合
2.追加開発プログラムの削減によるTCO削減とIT業務処理統制レベルの向上
3.変化対応力を強化するサービス指向アーキテクチャー技術の採用
4.データアーカイブツール(注3)の適用による情報ライフサイクル管理の実現
5.最新機器の導入と構成変更による運用コストパフォーマンスの向上
以 上
【エンドースメント】今回の発表に当たり、以下のコメントをいただいています。
◆日本オラクル株式会社 常務執行役員 アライアンス統括本部長 三露正樹氏
日本オラクルは、日本ユニシスのインフォシステクノロジーズリミテッドとの協業による「Oracle E-Business Suite」の大規模アップグレードサービス強化に関する発表を歓迎します。日本ユニシスは、オラクルの業務アプリケーション製品「Oracle E-Business Suite」を広範囲にご導入いただいているユーザーであるとともに、10年間に渡るオラクルのアプリケーション事業における重要なパートナーでもあります。日本ユニシスが、インフォシスの「Oracleアップグレード・ソリューション」を活用して自社内での「Oracle E-Business Suite」のアップグレードを短期に実現した経験を活かし、大規模ユーザーのアップグレードサービスを展開されることは、日本国内の「Oracle E-Business Suite」の顧客満足度向上につながり、製品の継続的な活用、適用範囲の拡大につながると確信しています。
日本オラクルでは、今後も引き続き日本ユニシスを重要なビジネスパートナーと認識し、同社へのサポートをより一層強化してまいります。
注1:Oracle E-Business Suite
「Oracle E-Business Suite」は、経理や人事といった企業の根幹を担う基幹系のシステムや、在庫管理、生産管理、顧客管理、購買管理などの企業活動自体をサポートするシステムを構築するための機能が統合されたソフトウェアです。日本オラクルは、世界で13,500社以上、国内でも650社を超える実績を持つ「Oracle E-Business Suite」を核としたアプリケーション事業のさらなる拡大に向けて、積極的な取り組みを進めています。関連事業部門の増強やパートナー企業との提携強化を通じ、販売およびサポート体制も積極的に強化しています。
注2:インフォシステクノロジーズについて http://www.infosys.com/japanese/default.asp
インフォシステクノロジーズリミテッド(NASDAQ:INFY)は、Global 2000企業がフラットワールドで勝ち残るために必要なIT主導型ビジネス・ソリューションを定義・設計・構築し、お客様に戦略的差別化や優れた運用性を提供します。インフォシスは、ドメインやビジネスに関する専門知識や総合的なサービスを活用してお客様向けのソリューションを構築します。インフォシスは、お客様にとって透明性のあるビジネス・パートナーであり、世界一流のプロセスと迅速な実行力、さらにグローバル・デリバリ・モデルの利用によるIT予算の有効活用を保証します。インフォシスは、世界各地に39ヶ所のオフィスに72,000人以上の従業員を有しています。インフォシスの株式はNASDAQ-100インデックスの銘柄です。
注3:データアーカイブツール
参照または保存のみが必要となった過去の業務データを安価な2次ストレージ環境にアーカイブ(記録保管)し、業務処理効率の維持と過去データの参照性を両立させるツールです。
本ツールの適用により、時間の経過と共に変化する情報の価値に応じ、管理レベルを最適化する「情報ライフサイクル管理」を具現化できます。
*関連URL:「Oracle E-Business Suite」バリューアップサービスhttp://www.unisys.co.jp/faset/valueup.html
*Oracleは、Oracle Corporationの登録商標です。
*その他記載の会社名および製品名は、各社の商標もしくは登録商標です。