コアとエンサーク、組込みシステムに関してパートナー契約を締結
エンサーク株式会社、コアとのパートナー契約を締結
─コアのビル入退出システムを始め、DeviceSQLの組込みを更に加速─
デバイスデータマネジメントのグローバルリーダーで、DeviceSQLの開発元である、ENCIRQ Corporation(本社・米国カリフォルニア州バーリンガム)の日本法人、エンサーク株式会社(本社・品川区東五反田、代表取締役 阿部哲也、以下エンサーク)は本日、株式会社コア(本社:東京都世田谷区三軒茶屋、東京証券取引所 市場第一部 証券コード:2359 以下コア)とパートナー契約を締結したことを発表します。
コアは独立系・全国ネットのICT企業グループで、エンベデッド(組込み)システムおよびビジネス、プロダクトの3つのソリューションを提供しています。特に組込み分野においては1971年のマイコン登場以来注力をしており、2万件強の組込みシステム開発実績を有するなど、同分野のリーディングカンパニーとなっています。
コアはこのほど、エンサークの主力製品であるDeviceSQL Frameworkを活用した入退出システムを開発、発表しました。同システムは、ビルの入退出を管理するシステムであり、従来は、ネットワークやサーバに問題が生じると入退出ができなくなるという問題を抱えていました。しかしながら少ないシステムリソースで高速に動作するDeviceSQLを活用することで、サーバではなく、ドア側にデータ管理機能を持たせることでネットワークやサーバに問題が生じても、入退出が可能となり、そのときのデータは問題が復旧してからサーバ側に一括して送られる仕組みとなっています。
コアはエンサークのDeviceSQLを活用して他社製品との差別化をはかるソリューションを発表、その製品化に至ったことでこの度正式にエンサークとSIパートナー契約を締結、このビル入退出管理システムを外販するほか、各種製品へのDeviceSQLのポーティング/カスタマイズ、組込みソフトウェアの開発などを積極的に展開していきます。
エンサークは従来、ダイレクトセールスおよびチャネルセールスという2つのルートで販売を行っておりましたが、ここにSIパートナーのコアが加わることで、DeviceSQLのさらなる拡販を狙っていきます。
コア取締役専務執行役員で最高技術責任者である崎詰 素之氏は「組込みシステム製品はますます高度化・複雑化しており、開発リソースの不足が問題になってきています。今回、エンサーク殿の優れた組込みDBと、当社の幅広い組込みシステム開発実績を組合わせることで、これらの問題解決ができます。また、新しいソリューション提案や顧客の獲得もできると判断しました」とコメントしています。
■Encirq DeviceSQLについて
DeviceSQLは、今日の先進的で、インテリジェントで、しかもソフトウェア駆動型のデバイスに必要な高性能なデバイスデータ管理コンポーネントおよびソリューションを設計し、構築するための次世代ソフトウェア・フレームワークです。DeviceSQL は、DeviceSQL プログラミング言語、開発およびプロトタイピング ツール、スターター アプリケーションおよびパフォーマンスをチューニングしたサービス ライブラリで構成され、実質的にすべてのターゲット オペレーティングシステム、CPUに対してきわめて効率が高く、柔軟なランタイム環境を提供します。DeviceSQLは、一般に普及しているほとんどの開発環境やツールに組込み可能で、既存のデバイスソフトウェア・アプリケーションと簡単に統合できます。
■エンサークについて
エンサークは、1998年に設立、シリコンバレーに本社を構える、組み込みデータベースおよびデータ管理で世界の市場をリードする、DeviceSQLの開発元です。エンサークは、ワイヤレス、家電および車載情報システム市場に参入している企業が、システムデータをより効率的に管理して、製品のパフォーマンス、インテリジェンスおよび操作性を向上できるようにします。DeviceSQL を使用すれば、パフォーマンスを改善し、システムリソースを最適化し、コストを削減しながら、デバイスの新たな機能の提供、サービスの向上、革新的なビジネスモデルの提供、すばらしいユーザー体験を促進できます。
■コアについて
コアは、1969年設立の独立系・全国ネット体制のICT企業集団です。子会社11社、関連会社7社で「コアグループ」を形成し、情報通信分野で上流から下流までの一貫サービスを提供しています。各種電子機器向けエンベデッド(組込み)ソフトウェア開発を主とした「エンベデッドソリューション事業」、幅広い業種・業務向け情報システム構築を行う「ビジネスソリューション事業」、自社製品の開発・販売を主とした「プロダクトソリューション事業」の3つで、顧客へのサービス拡大を図っています。エンベデッドソリューション事業は当社事業の中核を成すもので、携帯電話や自動車・車載製品、情報家電、FA・制御向けなどの組込みソフトウェア開発、ハードウェア開発を行っており、「エンベデッドのコア」としてソリューション強化に努めています。
※「エンベデッドのコア」はコアの登録商標です。その他、本リリースに記載されている会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。