三菱化学、中国での自動車向けポリプロピレンコンパウンドの生産設備を新設
中国華南地区における自動車向けポリプロピレンコンパウンドの生産設備の新設について
三菱化学株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:小林喜光)は、中国における自動車向けポリプロピレン(以下「PP」)コンパウンドの製造・販売の合弁会社である北京聚菱燕塑料有限公司(所在地:中国北京市房山区、総経理:田中晃、以下「JLY」)の華南地区における供給拠点として、広東省佛山市に新工場を建設することを決定しました。
当社は、1998年に中国石化集団北京燕山石油化工有限公司(以下「燕山石化」)及び豊田通商株式会社との合弁会社としてJLY を設立し、主に華北地区に展開する日系自動車メーカー向けにPPコンパウンドを供給してまいりました。その後の中国でのモータリゼーションの進展は著しく、華北地区のみならず広州を中心とした華南地区にも自動車メーカー各社が進出し、生産・販売台数は増加の一途を辿っております。この傾向は今後も暫く続くものと予想され、自動車メーカー各社の増産に対応可能なPPコンパウンド供給体制の構築が急務であることから、当社は、チッソ石油化学株式会社とのPP事業合弁会社である日本ポリプロ株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:阿部正浩)と連携し、検討を進めてまいりました。
その結果、実績のある「聚菱燕」ブランドを使用できること、JLYの協力により工場の早期立上げが見込めること、原料PPの調達について引き続き合弁パートナーである燕山石化の協力が得られること等、JLYとしての一体的・機動的な運営が可能となることから、現在の合弁会社の枠組みを堅持しつつ、華南地区にJLYの工場として建設することとしました。
新設備の生産能力は年産1万トンで、2008年4月に商業運転を開始する予定ですが、PPコンパウンドの需要の伸びにより商業運転開始直後から高い稼働率となることが見込まれています。このため、今後2年以内に順次生産能力を拡充することを計画しています。
当社は、今回の工場新設により、中国における自動車向けPPコンパウンドの機動的な供給体制を確立し、中国市場の旺盛な需要に応えてまいります。