東京発電、千葉県水道局との小水力発電事業が環境省の補助金交付に決定
環境省の二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金による初めての小水力発電所建設について
~千葉県水道局と東京発電株式会社の小水力発電共同事業に適用~
東京発電株式会社(本社:東京都港区 取締役社長:松本一紀(まつもとかずのり))は、千葉県水道局(千葉県千葉市花見川(はなみがわ)区 千葉県水道局長:堺谷操(さかいやみさお))と、同水道局幕張(まくはり)給水場(所在:千葉県千葉市美浜(みはま)区若葉(わかば))及び妙典(みょうでん)給水場(所在:千葉県市川(いちかわ)市妙典)において、自家消費型の小水力発電所を共同で建設・運営するための『事業契約』を平成19年4月に締結し業務を進めておりますが、このたび、本事業に対して環境省主管の平成19年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(地球温暖化対策ビジネスモデルインキュベーター(起業支援)事業)の交付決定を、平成19年5月に受けましたのでお知らせします。
千葉県水道局の二酸化炭素排出削減への新しい取組みとして実施された、2箇所の給水場内に設置する自家消費型小水力発電所の建設・運営を同水道局と共同で行う事業者の公募において、当社は、同水道局の要望に合致したビジネスモデル「Aqua μ(アクアミュー)」(注1)(平成18年度新エネルギー大賞(注2) 新エネルギー財団会長賞受賞)を提示し、平成19年4月に事業契約を締結、現在平成20年4月の営業運転開始を目指して業務を進めております。
今般当社は、本事業の主旨と当社の「Aqua μ」に評価をいただき、平成19年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(地球温暖化対策ビジネスモデルインキュベーター(起業支援)事業)の交付決定を環境省からいただきました。
本補助金は、地球温暖化対策の新たなビジネスモデルとして成り立つ可能性が高い先見性・先進性の高い事業について支援する目的で交付されるものです。当社はこの補助金を利用して、2箇所の小水力発電所建設に必要となる工事費や機器購買費の一部をまかなう予定でおります。
本事業および補助金の概要は以下のとおりです。
○千葉県水道局と共同で進める小水力発電事業の概要
(1)小水力発電所の概要
a 幕張発電所
・所在:千葉県千葉市美浜区若葉3-1-7 千葉県水道局幕張給水場内
・最大出力:350キロワット
・発電電力量:年間約136万5千キロワットアワー(幕張給水場の年間使用電力量の約20%、一般家庭約370軒分の年間使用電力量に相当)
b 妙典発電所
・所在:千葉県市川市妙典2-14-1 千葉県水道局妙典給水場内
・最大出力:300キロワット
・発電電力量:年間約104万6千キロワットアワー(妙典給水場の年間使用電力量の約16%、一般家庭約280軒分の年間使用電力量に相当)
(2)事業の概要
千葉県水道局の水道水や水道施設に存する未利用エネルギーの提供を受け、当社が資金を調達し、発電所の建設および運転保守を行う。
・運転開始予定:平成20年4月
・建設工期:平成19年9月から平成20年3月
・運営期間:20年間
(3)二酸化炭素(CO2)排出抑制効果
両発電所合計でおよそ年間890トン(※)の排出抑制効果があり、約138ヘクタール(東京ドームの約30倍)の森林が1年間で吸収する二酸化炭素量とほぼ同等です。
※二酸化炭素排出係数は、1キロワットアワーあたり0.372キログラム(東京電力(株)「2005年度販売電力量あたりのCO2排出原単位(出典:東京電力サステナビリティレポート2006)」)に発電電力量を乗じて算出しました。
○補助金の概要
・名称:平成19年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(民間団体)による「地球温暖化対策ビジネスモデルインキュベーター(起業支援)事業」
・主管箇所:環境省地球環境局
・交付決定日:平成19年5月16日付け
以上
* 関連資料 参照
(注1)東京発電のビジネスモデル「Aqua μ(アクアミュー)」
(注2)新エネルギー大賞