アナログ・デバイセズ、携帯機器のタッチ・コントロールを高感度化するコンバーターを発表
携帯電子機器におけるタッチ・コントロールの高感度化を実現する
容量/デジタル・コンバータ「AD7147」
携帯電話機、マルチメディア・プレーヤ、デジタルカメラなど小型化が急速に進むモバイル機器では、機械式スイッチを置き換えるための新しいユーザ・インターフェースの必要性が高まっています。ADIの新しい容量/デジタル・コンバータ(CDC)「AD7147」は、高集積のタッチ・コントローラのため、設計者は、スクロール・ホイールやタッチ・パッドなどの応答性の良いユーザ・コントロールを、携帯電子機器に迅速に、また容易に追加することができます。
AD7147は、ADIのコンスーマ・アプリケーション向けCapTouch(TM)コントローラ・ファミリーの最新製品で、高精度の測定と応答性を提供します。また、アクティブ・シールド機能の追加により、ノイズ性能が改善されています。フル実装も、単一のPCB(プリント回路基板)だけで済むため、超薄型モバイル電子機器に最適です。
AD7147について
AD7147は、コンフィギュラブルなCDCで、13個の容量信号入力とフェムトファラッドの分解能が特長です。これにより、モバイル電子機器の設計者は、タッチ・パッド、スクロール・ホイール、スライダ、または機器当たり最大36個のプッシュボタンを実装することができます。集積アクティブ・シールド技術の追加により、寄生容量やシステム内のノイズに対する耐性が強化されるので、設計者はセンサーをメインのシステムICから離して自在に設置することができます。
AD7147では、アナログ・フロントエンド性能の改善により、従来のAD714x製品と比べ、センサー応答のスレッショールドが向上しました。応答性が向上したことで、エンド・ユーザは、これまで以上に高精度なフィンガー・ナビゲーションとデバイス性能を実感できるようになります。また設計者は、従来のようにチャンネルごとの感度調節機能を活用し、センサー応答を微細にチューニングすることが可能です。AD7147は、感度アルゴリズムを内蔵することで、温度と湿度変化を補償し、また、指のサイズが異なるユーザでも応答性の良い同じセンサー性能が得られることを保証します。
AD7147は、消費電流がフルパワー・モードでティピカル1mA、ローパワー・モードでわずか50μAと、市販の競合製品に比べて20%も低くなっています。シャットダウン消費電力もわずか2μAと業界最小です。
供給と価格について
AD7147には、SPI互換のシリアル・インターフェースが搭載されており、「AD7147-1」は、I2C互換のシリアル・インターフェースを特長としています。両デバイスとも現在サンプル出荷中で、量産出荷は2007年7月の予定です。単価は1,000個受注時1.30ドル(米国における参考価格です)、両製品とも24ピン4mm×4mm LFCSP(リード・フレーム・チップ・スケール・パッケージ)で供給しています。詳細情報に関しては、ウェブサイト www.analog.com/pr/AD7147 をご覧下さい。
※CapTouchはアナログ・デバイセズ社の商標です。
<製品に関する読者からのお問い合わせ先>
アナログ・デバイセズ株式会社
イメージング・セグメント・マーケティング・グループ
電話 03-5402-8291
(※ 参考画像は関連資料を参照してください。)