ＩＤＣ Ｊａｐａｎ、国内ボリュームサーバー市場動向と主要ベンダー動向の調査結果を発表
国内ボリュームサーバー市場動向および競合分析レポートを発行
・国内ボリュームサーバー市場の出荷金額は、２００５年下半期に初めてハイエンドエンタープライズサーバーを上回る
・ベンダーは、価格競争力に加え、デリバリーチャネルや中小企業向けソリューションパートナーなどを重視すべき
ＩＴ専門調査会社 ＩＤＣ Ｊａｐａｎ 株式会社（所在地：東京都千代田区九段北１－１３－５、代表取締役：竹内正人、Ｔｅｌ代表：０３－３５５６－４７６０）はこのたび、国内ボリュームサーバー市場動向および主要ベンダー動向に関する調査レポートを発行しました。
国内ボリュームサーバー市場は、２００３年上半期から６期連続のプラス成長を遂げており、２００５年下半期における市場規模は、出荷金額１，３１１億９００万円でした。ボリュームサーバーのサーバー市場全体に占める出荷金額比率は、２００２年下半期以降上昇し続けています。２００５年下半期には初めてハイエンドエンタープライズサーバー市場を上回り、国内サーバー市場の３７．５％を占めています（図参照）。ボリュームサーバー市場の持続的高成長は、ｘ８６サーバーによってもたらされています。同市場では、出荷金額、出荷台数ともにｘ８６サーバーが大半を占めており、占有率も上昇傾向にあります。
一方、ミッドレンジエンタープライズサーバー市場は、マイナス成長が続いており、需要回復の兆しは見られません。また、ハイエンドエンタープライズサーバー市場は、２００５年下半期に６期ぶりのプラス成長となりましたが、確実に需要回復したといえるまでにはいたっていません。
このようなボリュームサーバーの市場にあって、攻めのＩＴ投資を復活した企業や業種において従来からペネトレーションの高いベンダーや、中小企業市場における強固なデリバリーチャネルを確立しているベンダーが、強みを発揮しました。
「国内ボリュームサーバー市場では、成長セグメントで高いシェアを獲得し、そのシェアを維持することが成長の鍵となるが、この２年間で、シェア獲得能力に関するベンダーの格差は拡大傾向にある。ベンダーは、価格競争力に加え、デリバリーチャネルや中小企業向けソリューションパートナーなどを重視すべきである」と、ＩＤＣ Ｊａｐａｎ サーバーリサーチマネージャーの福冨 里志は述べています。
ＩＤＣでは、サーバーの「平均顧客購入金額」を基に、サーバー製品を以下の３つに分類している。
ボリュームサーバー：平均顧客購入金額が「２５０万円未満」のサーバー。ｘ８６サーバー、ＩＡ６４サーバー、ＲＩＳＣサーバーを中心に構成されている。
ミッドレンジエンタープライズサーバー：平均顧客購入金額が「２５０万円以上、５，０００万円未満」のサーバー。
ハイエンドエンタープライズサーバー：平均顧客購入金額が「５，０００万円以上」のサーバー。
今回の発表はＩＤＣが発行したレポート「国内ボリュームサーバー市場 ２００５年のベンダー分析」（Ｊ６０１０１０４）にその詳細が報告されています。本レポートでは、ボリュームサーバーの製品属性別に四半期ごとの出荷実績を提供しているほか、さらに詳細な製品セグメントに分類した上でどの分野が成長しているかを明らかにしています。また、ＩＤＣリーダーシップグリッドを用い、国内ボリュームサーバー市場における主要ベンダー５社（ＮＥＣ、ＨＰ、富士通、デル、ＩＢＭ）の比較分析を行っています。
（※レポートの詳細については ＩＤＣ Ｊａｐａｎ へお問合せ下さい。）
【レポート概要】
国内ボリュームサーバー市場 ２００５年のベンダー分析
http://www.idcjapan.co.jp/Report/Server/j6010104.html
＜参考資料＞
国内サーバー市場 サーバークラス別出荷金額比率、２００２年上半期～２００５年下半期
（＊ 関連資料参照）
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