アプリックス、日産自の地上デジタルＴＶ放送用チューナー内蔵カーナビに「ＪＢｌｅｎｄ」を提供
日産純正ナビゲーション「ＨＳ７０６Ｄ－Ａ」にＪＢｌｅｎｄ［ＴＭ］搭載
～三洋電機と日産自動車が共同開発した世界初の地上デジタルテレビチューナー内蔵ナビゲーション～
株式会社アプリックス（本社：東京都新宿区、代表取締役社長：関野 正明）の組み込み向けＪａｖａ［ＴＭ］プラットフォーム「ＪＢｌｅｎｄ［ＴＭ］」が、三洋電機株式会社と日産自動車株式会社が共同で開発した世界初の地上デジタルテレビ放送用チューナー（１２セグ＋ワンセグ対応）内蔵カーナビゲーションシステム「ＨＳ７０６Ｄ－Ａ」に採用されました。ＨＳ７０６Ｄ－Ａは、ＪＢｌｅｎｄを搭載した初のカーナビゲーションシステムで、日産オリジナルナビゲーションシリーズのハイエンドモデルとして７月より既に販売されています。またＨＳ７０６Ｄ－Ａには、三洋電機とアプリックスが共同開発した、ＪＢｌｅｎｄ上で動作するＡＲＩＢ仕様のＢＭＬ（＊１）対応ブラウザが搭載されています。
ＪＢｌｅｎｄは、データ放送対応機器の分野において、２００１年より三洋電機のデジタルテレビに採用され、既に４０機種以上の搭載製品が発売されています。三洋電機は、これまでもＢＳデジタル放送、１１０度ＣＳデジタル放送、地上波デジタル放送と、めまぐるしく変化する放送仕様に対応した製品をタイムリーに市場投入し、そしてこのたび日産自動車と共同で地上波デジタル放送用チューナーを内蔵した先進的なカーナビゲーションシステムの製品化を世界でいち早く実現いたしました。
デジタル放送を楽しむための機器は、機能が複雑でアプリケーション開発が難しいとされていますが、ＪＢｌｅｎｄを搭載することで、ターゲットハードウェアやＯＳが変わっても、Ｊａｖａで作成されたソフトウェア資産をそのまま活かしながら、新しい機能の追加・拡張を容易に実現できます。更にそのソフトウェア資産を他の製品で流用することも可能で、大幅な開発効率の向上ならびに開発期間の短縮を実現します。ＨＳ７０６Ｄ－Ａ には、三洋電機がこれまでデジタルテレビの分野で培ったＪＢｌｅｎｄ上で動作するＪａｖａのソフトウェア資産が活かされており、世界に先駆けた製品の市場投入に貢献しています。
２０１１年には地上デジタル放送への完全移行が予定されており、また世界的に進行しているテレビ放送のデジタル化においては、Ｊａｖａテクノロジーを利用したＭＨＰ（＊２）がアプリケーションプラットフォームとして採用されるケースが急増しています。このことからも、テレビ放送のデジタル化が、Ｊａｖａテクノロジーの更なる普及を加速させることが期待されます。
テレビ放送をはじめとするデジタルコンテンツの楽しみ方は多様化しています。
アプリックスは、携帯電話やデジタルテレビをはじめ、さまざまなデータ放送対応機器におけるＪａｖａテクノロジーの普及を推し進め、Ｊａｖａによる機器間の連携などを視野入れ、よりエンドユーザの生活を豊かにする幅広い製品群の提供を目指してまいります。
ユビキタス時代のデジタル家電の基盤となる技術として注目されるＪａｖａテクノロジー。そのＪａｖａを独自の技術でデジタル家電の上で動作させることを実現したプラットフォームＪＢｌｅｎｄ。アプリックスは搭載実績２億３３００万台を超えたＪＢｌｅｎｄの研究開発を推し進め、より便利で魅力的な家電製品の開発に貢献してまいります。
（＊１）：ＡＲＩＢ仕様のＢＭＬ（Ｂｒｏａｄｃａｓｔ Ｍａｒｋｕｐ Ｌａｎｇｕａｇｅ）
社団法人電波産業会（ＡＲＩＢ）が策定したＳＴＤ－Ｂ２４規格（デジタル放送におけるデータ放送符号化方式と伝送方式標準規格）に基づいた放送用のＸＭＬ応用言語です。
（＊２）：ＭＨＰ（Ｔｈｅ Ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ Ｈｏｍｅ Ｐｌａｔｆｏｒｍ）
ＭＨＰは、インタラクティブデジタルアプリケーションをターミナル上で実行するための標準インターフェイスです。これにより、デジタルコンテンツプロバイダーがローエンドからハイエンドまでのセットトップボックス、統合デジタルテレビセット、そしてマルチメディアＰＣに幅広く対応可能です。ＭＨＰは、既に成功したＤＶＢオープンスタンダード放送およびインタラクティブサービスのための全ての放送送出ネットワークを拡張します。
■ 株式会社アプリックスについて
アプリックスは、携帯電話をはじめデジタル機器用のＪａｖａテクノロジーにおいて世界的なリーディングカンパニーです。世界に先駆けて携帯電話向けＪａｖａサービスが始まった日本において、その創成期から株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ、ボーダフォン株式会社（旧社名：Ｊ－フォン株式会社）およびＫＤＤＩ株式会社、３社全ての仕様に対応したＪａｖａテクノロジーを供給してまいりました。また海外においても、韓国サムスン社をはじめ北米モトローラ社、ＴＣＬ＆アルカテル モバイルフォンズ社、台湾ＢｅｎＱ社へ、世界の通信事業者の仕様に対応したＪａｖａテクノロジーを供給しています。主力製品であるＪＢｌｅｎｄは、国内外の企業５０社以上にライセンス提供を行い、その搭載製品の累計出荷台数は２００６年６月末時点で２億３３００万台を超えております。なお、２００４年８月２４日、アプリックスは台湾のｉａＳｏｌｕｔｉｏｎと企業統合をいたしました。
１９８６年 設立
１９９６年 Ｊａｖａのライセンス取得
２００３年 東証マザーズ上場
本社：東京／拠点：横須賀、サンフランシスコ、ミュンヘン、台湾、上海、北京、
城南市（韓国）、ソウル
■ ＪＢｌｅｎｄについて
ＪＢｌｅｎｄは、携帯電話やデジタル家電において、Ｊａｖａアプリケーションを動作させるプラットフォームです。ＪＢｌｅｎｄには、Ｊａｖａの基本仕様に準拠するとともにほとんどの拡張仕様に対応する小型・高性能ヴァーチャルマシンと、テストツールおよびサンプルＪａｖａアプリケーション群が含まれています。ＪＢｌｅｎｄは、すべてのＯＳおよびＣＰＵに対応します。
■ この製品に関するお問い合わせ先
株式会社アプリックス Ｓ＆Ｍ本部
０３－３２０７－６５７５
※ＪＢｌｅｎｄおよびこれらに関連する商標は、日本およびその他の国における株式会社アプリックスの商標または登録商標です。
※ＪａｖａおよびＪａｖａに関連する商標は、米国およびその他の国における米国Ｓｕｎ Ｍｉｃｒｏｓｙｓｔｅｍｓ， Ｉｎｃ．の商標または登録商標です。
※その他の社名、製品名は、それぞれ各社の登録商標または商標です。