住友商事、ノルウェーのREC社と太陽電池用シリコンウエハーの売買契約を締結
REC Scanwaferとの太陽電池用シリコンウエハーの長期大型売買契約締結について
住友商事株式会社(東京都中央区 社長:岡 素之)は、出資先であるRenewable Energy Corporation社(ノルウエー ホビック市 CEO Erik Thorsen。以下“REC社” )の100%子会社であり、当社が販売代理権を有している世界最大の太陽電池用多結晶シリコンウエハー製造者であるREC Scanwafer AS(ノルウエー グロムフィヨルド市)との間で多結晶シリコンウエハーの長期売買契約を締結致しました。
契約期間は2007年より6年間、契約金額は約600億円、販売先は太陽電池の世界のトップシェアを保有するシャープ株式会社です。
REC社は、傘下に世界最大規模の太陽電池用原材料のValue Chainを形成しており、更なる供給力増強の為に、本年第4四半期よりREC Scanwafer ASの設備増強に加え、8月には原料であるポリシリコンの米国工場の拡張に着手しました。
又、同社は本年5月にオスロ証券取引所に株式公開し、代替エネルギー分野で今年世界最大の上場を果たしております。
太陽光発電は、世界的規模の環境問題意識の高まりや、化石燃料の需給逼迫と市況高騰などを背景に過去3,4年の間、日本・ドイツを中心に年率30%を超える勢いで普及して来ました。現在、ドイツ以外の欧州各国に加えて、太陽光発電への取り組みが遅れていた米国でもカリフォルニア州を筆頭に普及促進制度の導入によって、需要が急増すると予測されております。また、中国・インドなどの発展途上国でも同様の動きが活発化しており、クリーンエネルギーである太陽光発電普及への取り組みは世界的な気運となっています。
但し、急激な成長の為に、世界的にポリシリコンを中心とした原料の不足が顕著となり、長期安定した原料の確保が業界の課題となっております。今回の契約は安定した原料の確保との観点で太陽光発電の成長に大きく貢献する意義があります。
住友商事は2003年よりREC社の対アジア独占販売代理権を取得、2004年同社に出資参画し、太陽電池原材料ビジネスを拡大して参りましたが、今回の長期契約を含め、太陽光発電の更なる普及に貢献して参ります。
以 上