野村総研、オープンソース・ソフトウェアの初級エンジニア向け支援を開始
オープンソース・ソフトウェアの初級エンジニア向け支援を開始
~コミュニティサイト開設や無料研修の実施でオープンソース・ソフトウェアの普及を推進~
株式会社野村総合研究所(住所:東京都千代田区、社長:藤沼彰久、以下「NRI」)は、オープンソース・ソフトウェア(OSS)の普及を目的として、Q&Aサイトの開設など、OSS開発の初級エンジニアを対象とする支援を本日、開始します。
OSSの性能は、商用製品と比較しても遜色ないレベルに達しており、企業システムを構築する上で注目されています。しかし、利用マニュアルや研修などが商用製品に比べて少ない上に、経験の浅いシステムエンジニアを対象とした支援策はほとんど例がなく、OSSを活用した開発が困難だと受け取られてきました。このことがOSSのエンジニアの育成を拒み、結果として、OSS普及の足かせとなっていました。
NRIは、このような状況を改善するために、以下の通り、OSS開発の初級エンジニアを対象とした3つの支援策を開始します。
1.初級エンジニア向けQ&Aサイト「OSSユーザコミュニティサイト」の開設
システム開発において、エンジニアはOSSについて不明なことがあれば、それぞれの開発コミュニティのウェブサイトに質問を投稿し、回答を得る方法が一般的です。しかし、質問をするためにも一定の知識が要求される場合が多く、初級エンジニアには敷居が高いと言われています。
そこで、NRIでは、初級エンジニア向け「OSSユーザコミュニティサイト」(http://openstandia.org)を、本日、開設します。このサイトでは、TomcatやJBossなど、11のOSSごとにQ&Aが掲載されており、無料で、閲覧・投稿することが可能です。
「OSSユーザコミュニティサイト」のトップページ
※添付資料参照
2.OpenStandia(オープンスタンディア)※パッケージの無償ダウンロード
NRIはこれまで、OpenStandiaの2つのパッケージ「OpenStandia/Application Server」「OpenStandia/Business Intelligence Server」を、お問い合わせいただいたお客様に個別に配布してきました。このたび、より多くのエンジニアがOSSを実際に利用する機会を増やすことを目的に、本日より、OpenStandia公式ホームページ(http://openstandia.jp)からの無償ダウンロードを開始します。これにより、短時間で簡単にOSSを導入することが可能になります。
3.OSSを使ったWebシステム開発の無料研修の実施
OSSやOpenStandiaのパッケージを実際に扱いながら、Tomcat、JBoss、Struts、Spring、HibernateなどのOSSの導入、開発環境の構築から、簡単なWebアプリケーションの開発まで、開発プロセスの一連の流れを体験できる無料研修を開催します。(ご参考)。
※OpenStandia: NRIが提供するオープンソース・サポートサービスの総称。
【ご参考】
OpenStandiaセミナー2006: オープンソースによるエンタープライズシステム構築
日 時: 2006年9月29日(金)13:30~17:00(13:00開場)
場 所: 野村総合研究所 丸の内総合センター
(東京都千代田区丸の内1-6-5 丸の内北口ビル9階)
参加費: 無料
定 員: 15名(事前登録制。定員になり次第締め切らせて頂きます)
※プログラムや申し込み方法については下記のホームページをご覧下さい。
http://www.nri-aitd.com/openstandia/news/index.html#060906-01
※プログラムのうち、「[ハンズオン]速習!Struts, Spring, Hibernateを利用したWebアプリケーション開発入門(15:10-17:00)」で、開発プロセスの一連の流れを体験できます。