三菱電機、寒冷地向けビル用マルチエアコン「ズバ暖マルチY」を発売
低外気温度-15℃でも定格暖房能力を維持。暖房使用温度範囲を-25℃まで拡大。
寒冷地向けビル用マルチエアコン「ズバ暖マルチY」発売のお知らせ
三菱電機株式会社(執行役社長:下村 節宏)は、業界で初めて※1外気温度-15℃でも定格暖房能力が低下せず、暖房使用温度範囲を-25℃まで拡大したビル用マルチエアコン室外ユニット「ズバ暖マルチY」4機種を12月から順次発売します。
※1:2006年9月26日現在、8馬力以上のビル用マルチエアコンにおいて。 当社調べ
【 発売の概要 】
商品名:寒冷地向けビル用マルチエアコン「ズバ暖マルチY」
タイプ:冷暖切替 室外ユニット
馬力:8~20
定格冷房能力[kW]:22.4~56.0
定格暖房能力[kW]:25.0~63.0
価格:オープン
発売日:12月下旬
【 発売の狙い 】
京都議定書発効による環境意識の高まりや暖房用燃料の高騰などを受け、灯油など他の熱源と比較してランニングコストが安価でクリーンな電気式ヒートポンプエアコンの需要が高まっています。しかし、電気式ヒートポンプエアコンは外気温度が低下するにつれて暖房能力が低下するため、北海道や東北、全国各地の山間部などの寒冷地にも対応できる製品が求められています。
当社は今回、低外気温度でも高い暖房能力が維持できる寒冷地向けのビル用マルチエアコン「ズバ暖マルチY」を発売します。2005年7月に発売した、寒冷地向け店舗・事務所用ヒートポンプ式インバーターエアコン「ズバ暖スリム」(3~5馬力)と併せ、店舗からビルまで寒冷地に快適な暖房を提供します。
【 新商品の特長 】
1.低外気温度-15℃でも定格暖房能力を維持。暖房使用温度範囲も-25℃まで拡大。
電気式ヒートポンプエアコンは、低外気温度で冷媒の循環量が減少するため、暖房能力が大幅に低下しますが、「ズバ暖マルチY」は、寒冷地向け店舗・事務所用ヒートポンプ式インバーターエアコン「ズバ暖スリム」で実証されたフラッシュインジェクション回路※2の搭載により、低外気温度でも高い暖房能力を発揮します。-15℃の低外気温度でも定格暖房能力を維持し、暖房運転可能な温度範囲も-20℃から-25℃まで拡大しました。
※2:冷媒を気体と液体が混在する気液二相状態で圧縮することで、低外気温度時の吐出温度上昇を抑制し、低外気温度での暖房能力を維持する回路
2.立ち上がり時の暖房能力を40%アップ。霜取時間も短縮し快適性を向上。
暖房起動時のフラッシュインジェクション最適制御により、外気温度が-10℃の時の立ち上がり能力を従来比40%アップさせました。
また、従来の霜取は熱交換器コイルの温度で制御していましたが、本製品は外気の温度で着霜状態を検知する「新霜取制御」を採用しました。無駄な霜取をしないので、暖房運転可能な時間が延び、快適性が向上します。
3.ムーブアイパネル(別売)で温度ムラを解消
本製品に接続可能な室内ユニットのうち4方向天井カセット形には、離れた床や壁などの温度を赤外線で計測する広角可動センサーのムーブアイパネル(別売)が取り付け可能です。吸い込み温度のみで室温を検知する通常の制御に比べ、床の温度もリアルタイムで検知するので部屋全体の温度を確認でき、足元が寒いといった上下の温度ムラを解消します※3。
※3:風速自動モードでの運転
※その他の特長など詳細は添付資料参照