CSRのBlueCore、モトローラ iDEN米国市場向け携帯電話に採用
2006年6月6日、ケンブリッジ(英国)発:
CSR plc(英国ケンブリッジ、ロンドン証券取引所 略号:CSR.L、日本法人:シーエスアール株式会社、東京都千代田区、ジェネラル マネージャー:富永 創樹。以下、「CSR」)は、モトローラの新型iDEN(Integrated Digital Enhanced Network)携帯電話にCSRのBlueCore3-ROM携帯電話用Bluetooth ICが採用された事を発表しました。モトローラ i870、i615、i580の3機種のラインナップは、同社の最初のヒットモデルi605の後継機で、Bluetoothコネクティビティーを搭載した新型iDEN携帯電話で、米国市場にて既に販売されています。
MotorolaのiDENネットワークは、携帯電話を使ったビジネス アプリケーションを目的とした、双方向デジタル ラジオ、Bluetooth、Push-To-Talk(walkie-talkie)、MotoTalk(ネットワーク接続を必要としないwalkie-talkie)、デジタル ワイヤレス テレフォニー、英数字準拠のメッセージング機能、データ/FAX機能など、高度なワイヤレス テクノロジーを提供します。また、新iDEN携帯電話には、スピーカーフォン、音声コマンド、モバイル インターネット及び電子メール、ワイヤレス モデム、ボイス アクティベーション機能を搭載し、移動中の完全なコネクティビティーの実現と、GPSレシーバーとしても機能します。
CSRのBlueCore3-ROMはBluetoove V1.2に完全準拠したシングルチップ プラットフォームで、ヘッドセット、PDA、携帯電話等、他のBluetoothデバイスとのワイヤレス接続が可能です。BlueCore3-ROMは、AFH(適応型周波数ホッピング: Adaptive Frequency Hopping)等の高度なBluetooth V1.2 の共存(Co-exisitence)技術をサポートする業界で最初のICです。BlueCore3-ROM は、AFHをサポートすることで、最終製品が他のRF技術と干渉しない事を保証します。更に、BlueCore3-ROMの使用で、必要最小限の外付部品により、基盤面積と量産コストを低減できます。
CSRハンドセット コネクティビティー ストラテジック ビジネス ユニットSVP、Matthew Phillipsのコメント:
「Bluetoothコネクティビティーは、これからの携帯電話にとって無くてはならないものです。携帯電話の開発者は、端末の小型化、他の無線技術との共存、開発期間の短縮といった課題に常に直面しています。BlueCore、業界最先端の小型化と機能を実現するために開発された完全なハードウェアとソフトウェア ソリューションです。BlueCoreを採用したメーカーは、携帯電話の他の部分の設計開発や、製品差別化に注力する事ができます。」
CSRについて
CSR plcはBluetooth テクノロジーの世界的なリーディング プロバイダであり、さらにWi-Fi(IEEE802.11)等のシングルチップ無線通信規格の専門技術を開発しています。CSRは、Bluetooth規格に準拠した、2.4GHz高周波回路、ベースバンド及びマイクロコントローラを集積したBlueCore ハードウェア/ソフトウェア ソリューションを提供しています。
現在、CSRは第5世代のBlueCore製品を発表し、またすでに第4世代のBlueCore製品を量産出荷しています。BlueCore4は、2004年末に承認されたEDR(Enhanced Data Rate)規格をフルサポートしています。BlueCore4は、現在量産されている唯一のEDR対応シリコンです。2004年11月に、CSRは、携帯電話と家電市場に特化した初のシングルチップIEEE802.11a/b/g組み込みソリューションであるUniFiを発表しました。
BlueCoreは、Bluetoothデバイス全出荷数量で50%以上、またBluetoothのウェブサイトに掲載されているBluetooth SIGの全認証最終製品及びモジュールの60%以上に採用されています。Nokia、Dell、パナソニック、シャープ、Motorola、IBM、Apple、LG、NEC、東芝、RIM、ソニー等の国際的な企業がそれぞれのBluetooth搭載最終製品にBlueCoreを採用しています。
2005年3月にCSRは、音声通信システム製品性能とオーディオ品質を改善するClear Voice Capture(CVC)技術を持つClarity Technologies Inc.を買収しました。CVCの技術は、ワイヤレスヘッドセット、携帯端末や車載用ハンズフリーシステムなどに応用されています。
2005年8月にCSRは、UbiNetics社のソフトウェアビジネス部門の買収を完了し、従来から行なわれているBluetooth、Wi-Fi及びUWBのソフトウェア開発を加速する強力なR&Dチームの一員となりました。UbiNeticsチームによる増員で、CSRは携帯電話の顧客向けのビジネスを拡張しています。
CSR は、ケンブリッジ(英国)に本社ならびに営業所があり、テキサス州リチャードソン及びデトロイト(米国)、東京(日本)、ソウル(韓国)、台北(台湾)、シンセン(中国)、バンガロール(インド)、ソフィアアンティポリス(フランス)、オルボー(デンマーク)、ルンド(スウェーデン)に営業所があります。
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