新日鉄、中国の蘇州市に冷間圧造用鋼線の製造・販売会社を設立
中国における冷間圧造用鋼線の製造・販売会社の設立について
この度、新日本製鐵株式会社(以下「当社」)は、既に設立した海外における新日鐵グループの棒線二次加工の事業企画会社である株式会社NBC(*)での検討を踏まえ、中国江蘇省蘇州市に冷間圧造用鋼線の製造・販売会社を設立することを決定致しました。
自動車用のボルト・ナット類は、その用途の殆どが重要保安部品であり、加工工程も素材に要求される疵、錆び等の表面性状が厳しい冷間圧造工程を経るものが多く、線材から二次加工製品である鋼線まで一貫での厳格な品質管理が求められます。
現在、これらボルト・ナット類を始めとした冷間圧造部品は日本からの輸出が太宗を占めておりますが、今後、中国における日系自動車の生産増に伴って、現地生産数量の増大が見込まれます。当社としては、日本からの鋼線輸出に比べ品質・デリバリー等の面で優位な現地での供給体制を整えることで、日系自動車部品メーカーを始めとする需要家の現地生産化の積極推進等、多様化するニーズに応えて行きたいと考えております。
今回設立する中国の製造・販売会社の出資者は、株式会社NBCの構成員である当社、松菱金属工業株式会社、宮崎精鋼株式会社、株式会社サンユウの4社に、豊田通商株式会社、株式会社メタルワン及び日鐵商事株式会社の3社を加えた合計7社となります。
同社の設立は2006年9月中を目標とし、早期に稼動を開始、生産数量7千トン/年程度を目指します。
【 中国における製造・販売会社概要 】
名 称 : 日鉄特殊鋼棒線製品(蘇州)有限公司(仮称)
所在地 : 中華人民共和国江蘇省蘇州市
株 主 : 当社28%、松菱金属14%、宮崎精鋼14%、サンユウ14%、
豊田通商12%、メタルワン9%、日鐵商事9%
設立時期 : 2006年9月(予定)
製造・販売品目 : 冷間圧造用鋼線
生産能力 : 約7千トン/年
(*)株式会社NBCとは、Nippon Steel Bar & CH Wire の略
出資比率は、新日鐵40%、松菱金属20%、宮崎精鋼20%、サンユウ20%
以上