三越、アパレル商品に電子タグ在庫管理システムを導入
~電子タグ在庫管理システムをアパレルに拡大~
全国9店舗でプレミアムジーンズの在庫管理と売上動向管理を実施
三越では9月1日より、電子タグを利用した在庫管理システムをアパレルに拡大いたします。全国9店舗で婦人のプレミアムジーンズ(インポートの高級ジーンズ)を対象に電子タグを取り付け、販売員が携帯する携帯電話型モバイル端末(PDA)で電子タグを読み取ることにより、他サイズ在庫検索を可能にします。
百貨店業界でアパレル商品に電子タグを本格的に導入するのは、これが初めてです。
三越では、現在、全国7店舗の婦人靴売場において電子タグを使った在庫管理システムの導入を行っており、今回は2アイテム目の活用例となります。
今回導入するシステムは、銀座店のニューヨークランウェイ(三越が自主運営するインポートカジュアルのセレクトショップ)において、2006年1月31日から2月13日まで実施した、経済産業省平成17年度電子タグ実証実験「日本版フューチャーストア・プロジェクト」(未来型店舗サービス実現のための電子タグ実証実験)にて検証した一部のシステムを実用化したものです。
実験では、期間中のプレミアムジーンズの売上高が15.8%増となったのをはじめ、電子タグによる在庫管理が、業務の効率化と顧客サービスの向上の両面で成果を上げたことから、今回の実導入に至りました。
今後は、2007年上期を目途に、ニューヨークランウェイ内の他のアイテムなどに電子タグ活用範囲の拡大を予定しています。
<導入店舗>
・日本橋本店、銀座店、札幌店、仙台店、名古屋栄店、高松店、松山店、福岡店のニューヨークランウェイ/新潟店のインポートデニム売場
※9月1日より、日本橋本店・仙台店のニューヨークランウェイを皮切りに導入、その後、他の店舗に順次導入いたします。銀座店はすでに試験的に同システムを運用中。
<導入対象商品> プレミアムジーンズ
※19ブランド、約50,000着(9店舗合計 一店舗あたり約5000着)
<システムの概要>
(1)売場販売員はジーンズに取り付けた電子タグを、電子タグリーダーを組み込んだ携帯電話型モバイル端末(片手で操作できるPDA)で読み取る。これにより、そのジーンズの他サイズの在庫検索が可能。端末で商品の試着回数などの情報を登録することもできる。
(2)販売員用のパソコン端末に、売上、納品、納品消化率、在庫の他、携帯電話型モバイル端末で登録した試着回数などを集計する画面機能を搭載、売上動向分析や補充発注、潜在需要予測に活用が可能。
(3)百貨店事業本部のバイヤーは全国9店舗の売上動向・在庫状況を一覧することが可能。セントラルバイイングの効率化に生かしていく。
(*添付資料参照)
写真(1) 携帯電話型モバイル端末
写真(2) 電子タグのついたデニム