アナログ・デバイセズ、フレキシブルで高精度なクワッド電圧モニター&シーケンサーを発表
通信用インフラストラクチャ機器にクラス最高レベルの精度をもたらす
クワッド電圧モニター&シーケンサ「ADM1185」
ワイヤレス・インフラストラクチャ・アプリケーションの電源シーケンス、監視、および診断機能を遂行
◆ADM1185クワッド電圧モニター&シーケンサについて
アナログ・デバイセズ社は、同社の電源シーケンサおよび監視製品ファミリーを拡張し、通信インフラシステムにおける電源電圧低下条件に対する保護を行うフレキシブルで高精度なクワッド電圧モニター&シーケンサ「ADM1185」を発表しました。複数の電源を有するワイヤレス基地局では、機器の損傷を防ぐために複数の電源電圧ラインにより制御された電力投入を保証するシーケンサが必要となります。ADM1185は、このようなシステム向けに設計されています。ADM1185は、最高4個の電源ラインに対して電圧監視とシーケンス機能の両方を提供することにより、電源ラインに電力を投入する順番をアクティブに制御します。また、システムを監視して、故障が起きた時には、電源ラインの迅速なパワー・ダウンを保証します。
◆高精度でユーザ・プログラマブルな機能
ADM1185は、0.6V で± 0.8%という、競合デバイスに比べ2倍も高精度な業界最先端のスレッショルド検出機能が特長で、高精度の電源が必要とされる1.8V以下の電源電圧を高精度で監視することができます。外部抵抗によりプログラミング可能な入力機能を備えているため、電源設計者は、どの電源をどの入力に供給するかを選択するだけでどのような電源投入シーケンスも実現できます。時間遅延はユーザ・プログラマブルになっているため、外部キャパシタを用いて設定することができます。さらに、デバイスは、10ピンMSOP(ミニ・スモール・アウトライン・プラスチック)パッケージに収められており、業界最小のクワッド・シーケンサとなっています。
◆インテリジェントな故障対応答機能
ADM1185クワッド・チャンネル電圧モニター&シーケンサは、2.7Vから5.5Vで駆動され、最大4個の電源を0.8%の精度で監視することができます。電圧故障時には、インテリジェント故障対応機能が、パワー・グッド出力をLowに切り替えて、メイン・システム・コントローラにシステム故障を警告します。そして、システム・コントローラがシステムの損傷を防ぐために、あらかじめ決められた順番に従って電源ラインをパワーダウンします。第一Vccの電源故障の場合には、すべての出力をスイッチオフします。ADM1185に加えて、ADIは、ADM106x、ADM108x、およびADM6819/20電圧モニター&シーケンサ・ファミリーを提供しており、いずれも2個から10個の電源ラインをサポートしています。
アナログ・デバイセズ社パワー・システム・マネージメント担当プロダクト・ライン・ディレクタ、パット・ミーハン (Pat Meehan)は、次のように述べています。「当社は、2個から10個の電源ラインにシーケンシャルに電源投入できる製品をはじめ革新的なシーケンサ製品ポートフォリオをもっており、あらゆる電源シーケンス・ニーズに対応することができます。これらの製品は、通信用インフラストラクチャ、データ通信やストレージなどのさまざまなアプリケーションにおいて、電源ラインの監視、管理、および構成を簡素化します」
◆供給と価格について
ADM1185は現在サンプル出荷中で、量産出荷は2006年12月の予定です。デバイスの単価は、1,000個受注時で、1.20ドルからです。(米国における参考価格です)動作温度範囲仕様は?40℃から+85℃です。詳細情報については、ウェブサイトhttp://www.analog.com/pr/ADM1185をご覧下さい。
【 製品に関する読者からのお問い合わせ先 】
アナログ・デバイセズ株式会社
techsupport.japan@analog.com