東レ・ダウコーニング、瞬時に固着強度を発生する反応性ホットメルト・シリコーンを発売
瞬時に固着強度を発生し生産性を向上させる接着シール剤
反応性ホットメルト・シリコーンを9月1日新発売
従来品より粘性が低く細部にも浸透
シリコーンの特性によりポリプロピレンの接着も可能
東レ・ダウコーニング株式会社(本社:東京都千代田区/代表取締役社長:伊勢村 美治)は、感圧接着剤にホットメルト技術を利用して瞬時の固着強度を発生する反応性ホットメルト・シリコーン Dow Corning(R) HM-2510 Assembly Sealantを9月1日から発売する。
本製品を利用することにより、部品組み立て時に瞬時に固着強度が得られ、部品を次の工程へと迅速に移動できるようになる。これにより生産性が向上し、コスト削減に貢献する。また、HM-2510は、既存のDow Corning(R) HM-2500 Assembly Sealantよりも粘性が低く作られているため、従来浸透しにくかった接合部・形状にも浸透することが可能となる。
なお、反応性ホットメルト・シリコーンはダウコーニング社の特許製品である。
■製品特長
● ホットメルト製品は、組み立て後すぐに固着強度が得られるため、生産効率を大幅に向上させることが可能である。さらに本製品はオープン・タイム※1が15分と長いため、塗布に時間のかかる広い接着面にも利用できる。
※1)オープン・タイム:接着剤を接着面に塗布した後、貼り合わせるまでの放置可能時間
● シリコーン100%であるため耐UV性や耐水性に優れ、PVCやアルミニウム、塗装済みおよび処理済み木材、高性能ペイント、プラスチック、およびさまざまな基材に対して、強力で長期の接着性を実現する。特に、他の有機系接着剤では困難なポリプロピレンの接着に有効である。
● HM-2510の粘性は塗布時の120℃で1050poiseであり、従来製品HM-2500(2100poise)より低いためコーナー部などにも丸まらずに浸透し広い接着面を確保する。また、細かな凹凸のあるクロスなどにも十分な接着力を発揮することが可能である。
● 作業員に配慮した無害で低臭な材料であり、一般の反応型ホットメルト用塗布機で使用できる。このシーラントは自動塗布機での使用に最適で、これを使うと均一でムラのない塗布が行え、無駄がなく、塗布面以外への余分な付着も少ないため清掃作業も最小限に抑えられ、コストを大幅に削減できる。
■東レ・ダウコーニング株式会社について
1966年、高分子化学のパイオニアである東レと、世界のシリコーン技術革新をリードするダウコーニング社の合弁により事業を開始。2005年4月にはダウコーニングアジア株式会社と事業統合。膨大な研究蓄積を基盤に、最新かつマーケットニーズに即応したシリコーンを中心とした機能性素材の開発を行ない、さらに顧客企業のグローバル化に呼応して、ダウコーニングとの協力体制のもと世界各所において製品および関連サービスを供給しています。
現在、ダウコーニングは世界で2万5千を超す顧客企業に対応、7千以上の製品およびサービスを提供する、ケイ素関連技術とその革新のグローバル・リーダーです。ダウコーニングは、年間売上の半分以上を米国以外の市場から得ております。
< 本件に関するお問い合わせ先 >
●読者からの製品に関するお問い合わせ
テクニカルインフォメーションセンター
Tel.0120-77-6278