オムロン、「早朝高血圧確認機能」を搭載した家庭用の全自動上腕血圧計を発売
業界初、早朝高血圧確認機能を搭載した全自動上腕血圧計
オムロンデジタル自動血圧計「スポットアーム」HEM-1010
オムロンヘルスケア株式会社(本社所在地:京都市、代表取締役社長:赤星慶一郎)は、家庭用血圧計の新商品として、「早朝高血圧確認機能」を業界で初めて搭載した全自動上腕血圧計『オムロンデジタル自動血圧計「スポットアーム」HEM-1010』を9月1日から発売します。
近年、家庭血圧に関する研究が進み、「家庭での日々の血圧測定」の重要性が注目されています。家庭での血圧測定は、高血圧治療薬の効果の確認がより正確にできることや、早朝高血圧(*1)や白衣性高血圧(*2)など病院での血圧測定では分かりづらい症状の発見に役立つなど、その有用性が認められています。2003年には、日本高血圧学会が「家庭血圧測定条件設定の指針」をまとめ、測定条件の標準化や家庭血圧の高血圧基準値の明確化を図りました。
中でも、早朝高血圧は脳卒中や心不全などの脳・心血管イベントの発症と相関性が高いことも分かり、患者に家庭での血圧測定を推奨し、早朝高血圧の発見に活用する医師が増えています。
このような家庭での血圧測定の推奨にともない、2003年から2005年にかけて家庭用血圧計の市場規模は年間成長率約12%で伸びており、2005年度の市場規模は約250万台に達しています(当社調べ)。そのうち上腕血圧計ユーザは全体の7割以上を占めており、近年では腕を通すだけで測定できるタイプ(全自動上腕タイプ)の機種が、毎日の測定時の簡
便性といったユーザニーズを捉えて販売台数を伸ばしています。
今回発売する『オムロンデジタル自動血圧計「スポットアーム」HEM-1010』は、腕を通すだけで正しい測定姿勢がとれる全自動上腕タイプの血圧計に、当業界で初めて(*3)「早朝高血圧確認機能」を搭載した家庭用血圧計です。
本商品では、朝と夜に測定した測定値を自動で識別して個別に記録・管理し、「朝平均」「夜平均」(*4)ボタンでそれぞれの1週間の平均値を表示することができます。さらに特に、朝に測定した血圧の1週間の平均値(*5)が、家庭血圧の基準である「135/85mmHg」を超えた場合には「早朝高血圧マーク」が点灯するので、早朝高血圧の確認に役立ちます。
また、使用時に腕帯(腕を通す部分)が手前に動くので、前かがみでの測定を防ぐことができます。これにより、正確な血圧測定のために重要な、正しい測定姿勢((1)腕帯部が心臓の高さと同じ位置、(2)腹圧による血圧の上昇を防ぐため前かがみにならない)を簡単にとることができます。
(*1)血圧は一日のうちでもかなり変動します。変動のしかたは個人差がありますが、正常の血圧の人では、起床後徐々に上昇し、夕方ごろにピークになり、その後徐々に低下して深夜にもっとも低くなります。しかし、この血圧パターンが変化して、起床後早朝の血圧が特に高くなるケースがあります。これを「早朝高血圧」といいます。早朝高血圧には起床後に血圧が急上昇するタイプと、就寝中の夜間に血圧が下がらないまま起床後に血圧が上昇するタイプがあります。脳卒中や心筋梗塞、狭心症などは早朝から午前中に多く起こることから、早朝高血圧と深くかかわっていることも分かり、その重要性が注目されています。
(*2)家庭で測る血圧は正常なのに、病院で測った場合のみ高血圧になる場合があります。これを「白衣性高血圧」といいい、医師や看護師を前にした緊張やストレスが原因であると推定されます。
(*3)2006年8月オムロンヘルスケア調べ
(*4)「朝平均」とは、AM4:00からAM10:00の間で最も早い時刻の測定記録から10分以内で、最初から3回までの平均値を、日曜日から土曜日までの1週間で平均した値。「夜平均」とは、PM7:00からAM2:00の間で最も遅い時刻の測定記録より10分以内で、最後から3回までの平均値を、日曜日から土曜日までの1週間で平均した値。
(*5)1週間の平均値とは、朝の血圧値を日曜日から土曜日までの1週間で平均した値。
詳細は以下の通りです。
※詳細は添付資料参照
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