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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2025'03.12.Wed
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2007'02.16.Fri

IRジャパン、DC-DCコンバーターの出力パワーMOSFET3品種を発売

インターナショナル・レクティファイアー
DC-DCコンバータの出力パワーMOSFET 3品種を発売
~ 耐圧25V、IR社独自の小型金属パッケージ「DirectFET」採用 ~


 パワー・マネジメント(電源管理)技術で世界をリードするインターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)株式会社(本社:東京都豊島区、江坂文秀代表取締役社長)は30日、耐圧25VのDirectFET(R)パワーMOSFET 3品種を発売しました。
 製品化した3品種は、制御(コントロール)用パワーMOSFETの「IRF6622」、同期整流(シンクロナス)用パワーMOSFETの「IRF6628」と「IRF6629」です。
 用途は、組み込み型CPUの電源、マイクロプロセッサ向け電源モジュールの仕様VRMに準拠したサーバーや通信機器の電源、組み込み型DC‐DCコンバータ(*1)などです。こういった用途では、電力密度を高めるために、損失を減らして効率を高めることや放熱特性の向上が求められています。
 制御用のIRF6622は、スイッチング損失を減らすために、ゲート電荷を12ナノクーロンに低減しました。同期整流用のIRF6628とIRF6629は、導通時の損失を減らすために、オン抵抗(内部抵抗)をそれぞれ1.9ミリオーム、1.6ミリオーム(いずれも標準値)に低減しています。
 パッケージは、IRF6628とIRF6629がDirectFETの中型カン(MX型:6.3mm×4.9mm)、IRF6622はDirectFETの小型カン(SQ型:4.8mm×3.8mm)を採用しています。

 今回の3品種は、1相当たり20A~30A出力のマルチフェーズ方式(*2)DC-DCコンバータに最適です。IRF6622とIRF6628の組み合わせを各相の出力回路に使い、コントロールICにIR社のXPhase(R)チップ・セットを採用して、入力12V、出力1.3V、スイッチング周波数300kHzで5相のDC-DCコンバータを構成した場合、出力電流130Aで88%の効率が得られています。出力回路をIRF6622とIRF6629の組み合わせにすると、同じ条件で、出力130Aのときの効率は88.5%が得られました。
 サンプル価格はIRF6622が140円、IRF6628が240円、IRF6629が260円(いずれも税込み)の予定です。データシートと画像データはIRジャパンのホームページ(http://www.irf-japan.com)から入手できます。


<DirectFET(R)技術について>
 インターナショナル・レクティファイアー(IR)社のDirectFETパッケージには、標準のプラスチック・パッケージでは実現できなかった設計上の利点があります。金属缶構造の採用により、プリント回路基板に熱を放散させて、最新マイクロプロセッサ(MPU)の深刻な発熱の問題を解消します。パッケージの表と裏の両面から放熱できるので、MPUに電源を供給するDC-DCコンバータの電流供給能力を倍増できます。デスクトップ・パソコンの高級機や、ノート・パソコン、ルーター、サーバー、デジタル・テレビといった用途で能力を発揮します。欧州の規制RoHS(特定物質の使用規制)に準拠しています。

表 DC-DCコンバータ用の出力パワーMOSFET 3品種の概要 
 添付資料をご参照ください。


<用語説明>
*1)DC-DCコンバータ:直流電圧を直流電圧に変換する回路です。パソコンやインターネット機器などの内部で、論理ICやマイクロプロセッサ(MPU)、メモリーなどのICを動作させるためのさまざまな電源電圧、例えば5V、3.3V、1.7V、1.3Vなどを作る回路です。DC-DCコンバータの出力回路は一般的に、制御(コントロール)用のMOSFETと同期整流(シンクロナス)用のMOSFETを組み合わせて構成します。制御用MOSFETには、スイッチング損失を減らすためにゲート電荷を小さくすることが要求されます。一方、同期整流用MOSFETには、導通時の損失を減らすためにオン抵抗が小さいことが要求されます。

*2)マルチフェーズ方式:複数のDC-DCコンバータを並列に動作させ、その出力位相をずらして加算してからマイクロプロセッサ(MPU)に電力を供給する方法です。大電流を供給可能で、抵抗などによる損失を低減でき、各電源回路の負荷も軽減できます。


<インターナショナル・レクティファイアー(IR(R))社について>
 IR社はパワー・マネジメント(電源管理)技術のリーダーです。IR社のアナログIC、アナログ/デジタル混在IC、最先端デバイス、電源回路やモーター制御回路の部品やシステムは、コンピュータ、インバータ・モーター搭載の白物家電製品、照明器具、車載用電子機器、宇宙航空用電子機器など幅広い分野において、機器の小型化、省エネ化、高機能化に貢献しています。本社は米国カリフォルニア州エルセグンド。IR社のホームページはhttp://www.irf.com

注:IR(R)、DirectFET(R)、XPhase(R)はInternational Rectifier Corporationの登録商標です。当資料に記載されるその他の製品名の商標はそれぞれの所有者に帰属します。

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