三菱樹脂、温泉・冷泉用に金属部材の耐食性能を高めた専用タンクを発売
温泉・冷泉用に金属部材の耐食性能を高めた専用タンク
「ヒシタンク 温泉槽・冷泉槽」を発売
三菱樹脂株式会社は、温泉・冷泉専用に金属部材の腐食対策を強化し、耐食性能を高めた、温泉・冷泉専用タンク「ヒシタンク 温泉槽・冷泉槽」(商品名)を開発し、9月1日から販売を開始します。温泉旅館やホテル、さく井・さく泉業者、温泉開発業者、商社などを対象に営業活動を展開し、初年度1億円の売上を計画しています。
当社は、受水槽・高置水槽のトップメーカーとして、FRP製受水槽をはじめステンレス製受水槽やFRP製貯湯槽など様々なニーズに対応する商品を幅広く展開しています。その中で、温泉のお湯を貯めるタンクには、耐熱性に優れた貯湯槽「ヒシタンク Uパネル型」をベースに、温泉成分への対策として金属部材の耐食性能を強化した特注品を供給してきました。しかし、近年の温泉ブームで、スーパー銭湯などの温泉施設が増加し、温泉・冷泉向けタンクは、今後もより幅広い需要が見込まれます。そこで、当社は、より安心して温泉施設にご使用していただくために、これまでの温泉物件への納入実績やメンテナンスの経験から、今般、温泉・冷泉専用に最適なタンクを開発し、規格品として発売することとしました。
今回開発した「ヒシタンク 温泉槽・冷泉槽」は、構造体としての強度を保持する内部の補強材や取出口、ボルト等の金属部材をナイロンコーティングし、温泉の成分(酸性・アルカリ性)で腐食しにくいよう対策を施しています。また温泉槽には、80℃まで対応可能な耐熱FRPパネルと、保温材に高性能断熱材を使用することにより、優れた保温性能も両立させています。加えて、永年の「ヒシタンク」の開発・販売実績の中で培ってきたスロッシング対応の高耐震設計、パネル式ボルト組立型による優れた施工性、全国規模での充実したメンテナンス体制なども実現しています。
【主な特長】
・耐食性に優れたFRP製パネルに加え、腐食対策を施した専用部材を採用しています。
・温泉槽は、最高80℃まで対応可能な耐熱FRP製パネルと保温材に高性能断熱材を使用し、優れた保温性能を持っています。
・高耐震型スロッシング対応品となっています。
・パネル式ボルト組立型のため、現場での搬入および組み立てが容易で施工性に優れています。
・タンクの高さは50cmから3mまで、50cm単位で6サイズ揃えており、貯めるお湯の量によってフレキシブルに対応可能です。
【用語解説】
・スロッシング
地震発生時にタンク内に蓄えられた水が上下左右に激しく動くことで、タンクの天井面や側面に大きな力がかかる現象をいいます。