フューチャー、Ruby言語ベースの非同期処理ライブラリ「AP4R」の公開を発表
フューチャー、自社開発のRuby言語系非同期処理ライブラリ“AP4R”を
オープンソースソフトウェアとして公開開始
フューチャーシステムコンサルティング株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役会長兼社長:金丸恭文、以下フューチャー)は、自社で開発したRuby言語ベースの非同期処理ライブラリ“AP4R”の公開を発表します。フューチャーの持つ先進的な技術資産の一部をオープンソースソフトウェア(OSS)としてソフトウェア開発コミュニティに無償提供し、コミュニティへの参加を通して企業の社会的責任(CSR) を積極的に果たすことを目的としています。
1989年の創業以来、フューチャーはハードやソフトウェア製品供給ベンダーに依存せず、中立の立場からユーザーをサポートするITコンサルタントとして、最適なITシステムの提供を追求しています。近年、Linuxなどを始めとするOSSの普及や発展は、オープン系の技術で顧客企業のビジネスアーキテクチャーを革新するというフューチャーの企業理念とも合致しています。
フューチャーは今回の公開を端緒に、排他的な独占技術の排除、ユーザー側の選択自由度の拡大、優秀な人材の育成、日本主導の新技術発展への寄与を推進していきます。
“AP4R”は、同じくOSSである軽量言語“Ruby”による高生産性フレームワーク“Ruby on Rails”に、非同期処理を追加するためのライブラリです。“Ruby on Rails”による通常の同期型Webシステムに、大規模かつミッションクリティカルなシステムへの進化を可能にすることで、これら技術の適用領域の拡大と、それに伴う、技術の向上およびコミュニティの活性化を触発すると考えます。フューチャーの研究開発部門では、SOAの流行より以前から、非同期・分散処理機能を持つメッセージング基盤を開発し、多数の顧客システムへの適用・展開と拡張を行った実績があります。“AP4R”は、その長年のノウハウを応用して新規開発したものです。
AP4Rのライブラリは、インターネット上(URL:http://rubyforge.org/projects/ap4r/ )で本日より公開します。
フューチャーは、 “AP4R”の拡張を手始めに、今後もOSSとコミュニティに継続的な貢献や支援を行う予定です。
■Rubyについて
ネットワーク応用研究所のまつもと ゆきひろ氏が開発し、1995年12月にインターネットに公開されて以来、世界のOSSコミュニティで注目されている、軽量で簡潔な記述力が特長のオブジェクト指向スクリプト言語。(公式サイトURL: http://www.ruby-lang.org/ja/ )
■Ruby on Railsについて
デンマーク人のDavid H. Hansson氏によって開発され、2004年の7月に公開された。”Web 2.0”時代の主流と言われるRubyベースのWebシステム用アプリケーションフレームワーク。複雑な定義を廃し、統合化されたツール・セットによる生産性の高さが特長。 2005年に開催されたOSS開発者コミュニティのイベントOSCON(Open Source Conference)では、Ruby on Rails開発の功績を称えてBest Hacker賞を受賞した。(公式サイトURL: http://www.rubyonrails.org/ )
以上