三菱電機、魚をいためずに鮮度を長く保つ「シャーベットアイス製造システム」を発売
魚をいためず、高い鮮度を長時間保つ
三菱電機「シャーベットアイス製造システム」発売のお知らせ
三菱電機株式会社(執行役社長 下村 節宏)は、生鮮魚介類を素早く冷却し、鮮度を長時間保つ「シャーベットアイス製造システム」を、9月7日から発売します。
【 発売の概要 】
*添付資料をご参照ください。
【 発売の狙い 】
近年、新鮮で安全な鮮魚を食べたいという消費者ニーズがますます高まっています。
魚介類の保存や搬送時の鮮度保持に、通常、砕いた氷(砕氷)が使用されますが、冷却の速度や均一性、魚体損傷などの面で改善の余地があります。
そこで当社は、砕氷に比べて粒子が非常に細かい「シャーベットアイス」に着目しました。「シャーベットアイス」は直径0.1mm程度の微細な氷を含む液体で、ものを傷つけず、やさしく包み込んで、急速かつ均一に冷やすことができます。シャーベットアイスは柔らかく、砕氷と異なり、ポンプで直接送り込めるので、取り扱いも容易です。特に海水・塩水から生成した「シャーベットアイス」は、魚を凍結しない程度の保存に最適な温度(-0.5℃~-2.0℃)に冷やして、鮮度を長時間保つことができます。
当社は、2005年8月にシャーベットアイス製造システムの初号機※2を宮城のユーザーに納入し、北海道日高、沖縄、築地、銚子等のユーザーにも試験的に使用していただき、性能を確認してきました。今回その結果を踏まえて、鮮魚の流通に最適なシステムとして7.5トン、15トンの大容量タイプを製品化し、本格的に事業展開することにしました。
※2.宮城県魚介卸売業者の盛信冷凍庫(株)に納入
【 新製品の特長 】
1.魚体をいためずにスピード冷却し、均一なマイナス温度で長距離輸送が可能
海水や塩水に直径0.1mmの微細な氷を含ませた氷点下の液体「シャーベットアイス」が、氷の潜熱作用を最大限に発揮し、獲れたばかりの魚の熱を素早く取ってスピード冷却します。凍結しない程度の保存に最適な温度(-0.5℃~-2.0℃)で包み込むように均一に冷却し、鮮度を長時間保ちます。柔らかなシャーベットアイスは、魚を傷つけないため長距離輸送の冷却剤にも最適で、容器にポンプで直接送り込めるので省力化とコスト削減を支援します。また、温度の持続能力にも優れ、細菌の繁殖を抑制する氷点下を維持するので衛生管理が容易です。
2.安定的な温度管理と省エネを実現し、大容量化にも対応
季節や地域で変化する外気温度や使用環境の変化に応じてシャーベットアイスの温度を制御するアルゴリズムを確立しました。さまざまな地域で安定した温度の良質なシャーベットアイスが製造でき、安定した温度管理を実現します。
また、冷凍機や貯氷タンクの撹拌(かくはん)機には、独自のインバーター方式を採用して省エネを図っており、非インバーター方式に比べ約30%の省エネを実現しています。冷凍機の冷媒には新冷媒R404Aを採用し脱フロンを実現しました。シャーベットアイスの製造能力は7.5トン/日から100トン/日を超える大容量システムまで、ニーズに応じて柔軟にシステムアップできます。
【 お客様からのお問い合わせ先/資料請求先 】
三菱電機株式会社 社会環境事業部 施設環境部
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