NEC、「協調型セキュリティ」を実現したセキュリティソフトウエア「InfoCage」を発売
業界初の協調型セキュリティを実現する
セキュリティソフトウェア製品 新「InfoCage」の発売
~紙文書から電子データ、ネットワークまでを統合的に管理~
新製品に関する情報
http://www.sw.nec.co.jp/cced/infocage/
NECは、オフィス内の紙文書から電子データ、ネットワークまでを統合的に管理し、PCやサーバなどそれぞれのセキュリティ機能を相互にかつ自動的に連携する業界初の「協調型セキュリティ」を実現した新「InfoCage(インフォケイジ)」を製品化し、本日から販売活動を開始いたしました。
紙やWinny、Share等のP2Pファイル交換ソフトの不正利用、ウイルス・ワーム感染など故意や過失によって生じる情報の漏えい時には、情報が頻繁に移動してしまうため、従来の個別対策では防ぎきれません。新製品は、統一したセキュリティポリシー(ルール)の下、統合管理を実現し、情報を保持する領域別に必要に応じて個々の対策が互いに自動的に連携・協調することが可能となります。
例えば、社内のあるPCにセキュリティ上の問題が発生した場合、
・PCのセキュリティソフトが管理システムにアラーム情報を出します
・管理システムでは、問題PCへの対処をポリシーとして保持しています
・そのポリシーやアラーム情報に基づいてネットワークやサーバ、ファイルセキュリティなどが自動的に対策を開始します
・ネットワークレベルでは問題PCを隔離、治癒します
・サーバレベルでは、アクセスの拒否、ファイル持ち出しを禁止します
・ファイルレベルでは、暗号ファイルの復号化停止や外部メディアへの出力を禁止します
といった対応を連携して行い、システムのセキュリティを強化します。
協調型セキュリティを実現するために、次の5つの製品群を提供いたします。
1.PCなどクライアントの暗号化、認証を行う「Clientシリーズ」
2.ファイルやコンテンツの暗号化やフォルダ認証を行う「Fileシリーズ」
3.サーバからのデータ持ち出しを制御する「Serverシリーズ」
4.持込PCの検知遮断、ネットワーク管理を行う「Networkシリーズ」
5.上記製品別の管理情報(認証ID、アクセスログ)を統合管理する「Managementシリーズ」
これらにより、ファイル、PC、サーバ、ネットワークの各レイヤにおけるバランスの取れたセキュリティ対策を実現することができます。導入にあたっては現行システムを稼動させながら段階的に情報漏えいを防御するシステム環境へと移行することも可能です。従来の個別防御だけでなく、各レイヤでの管理ポリシーの同期を取ることで、システムとして捉え統合的なセキュリティ対策を実現いたします。
製品の価格は、InfoCage/ Clientシリーズ(100ユーザライセンス)が216万円(税抜)からであり、出荷時期は次の通りであります。
<名称・出荷時期>
InfoCage/Clientシリーズ 2006年11月
InfoCage/Fileシリーズ 2007年3月
InfoCage/Serverシリーズ 2007年上期
InfoCage/Networkシリーズ 2007年上期
InfoCage/Managementシリーズ 2007年上期
NECでは、このたびの新製品において、今後3年間で600億円の売り上げを見込んでおります。
このために、全国各拠点にセキュリティ製品の適用支援を行う要員(エンジニア)を、現状の60名から来年度末には300名へと順次増強いたします。また、総合オフィスサプライヤ、複合機メーカなどとの連携をさらに強化し、紙文書が業務上日常的に利用されている中小規模の企業でのセキュリティ対策支援を強化してまいります。
このたびの新製品の特長は以下の通りであります。
1. 対策を組み合わせることで死角を作らない協調型セキュリティを実現
従来の個別対策では防ぎきれないセキュリティ上の問題に対して有効な協調型セキュリティを実現する。
「認証」「アクセス制御」「ログ」を共通化すること、統合的なセキュリティ管理を可能とし、コンテンツ(情報)を利用権限付与で安全に活用する、PCのセキュリティ対策をより堅牢にする、情報の持ち出し管理をサーバで行う、PC・サーバ・情報をネットワークから監視など、情報を保持する対象別に組み合わせた対策をとることで、情報漏えいの死角を無くす。
2. 電子データと紙文書のID化による情報の履歴管理の統合
管理対象となる電子データおよび印刷された紙文書へ固有のIDを付与することで、PC上での操作履歴(コピー&ペーストや外部メディアへのコピー、印刷など)、印刷される紙文書ついての履歴管理も可能となる。
また、ICカードによる個人認証と組み合わせることで、これまで提供していたPCのログイン制御、ネットワークへのアクセス制御、印刷制御(印刷の可否)などに加え、ファイル操作を行った人物と操作履歴を特定できる。これにより、いつ、誰が、何をといった社員活動および情報の追跡による履歴管理を徹底することが可能となる。
3. 検疫ツール市場でシェアNo.1の実績を持つ「CapsSuite」を統合した管理
検疫ツールである「CapsSuite」を統合し、ネットワークレベルの統合的な管理を強化。PCの接続状況や個々のセキュリティ対策状況など、イントラネットの状況を数値で把握可能とし、セキュリティリスクマネジメントの強化に貢献する。
CapsSuiteは、NECグループ内での運用実績を基に製品化を進め平成15年7月に業界初のPC検疫ソリューションを実現したサイバーアタック対策ソフトウェアとして発売した。国内の検疫ツール市場においてはトップシェア(44.4%、注)を有している。
現在、企業においては内部統制強化に向けて情報管理体制を徹底するため、情報漏えい対策などの個別対策ではなく、入退室管理やパソコンのログイン管理、業務システムへのアクセス管理、不正アクセス対策、情報漏えい対策、電子データ管理、キャビネットの管理など、組織やシステム全体としてセキュリティ対策を実施したいという機運が高まりつつあります。
NECではこうした市場ニーズに応えるため、InfoCageの体系を全面刷新することにいたしました。
なお、NECではこのたびの新製品について、本年10月18日に赤坂プリンスホテル「五色」(住所: 東京都千代田区紀尾井町1-2)にて開催するセミナー『REAL IT PLATFORM SEMINER』にて紹介いたします。
以上
(注) 富士キメラ総研「2006 ネットワークセキュリティビジネス総覧」の検疫ツール部門
<新製品に関する情報>
http://www.sw.nec.co.jp/cced/infocage/
<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
NEC 第一システムソフトウェア事業部
電話:(03)3456-3248
E-Mail: info@mid.jp.nec.com