京セラ、重量の大幅な軽量化と施工性に配慮した住宅用ソーラー発電システムを発売
京セラの住宅用ソーラー発電システム「ECONOROOTS」をモデルチェンジ
「新型ECONOROOTS(エコノルーツ) type R」10月発売
京セラ株式会社(社長:川村 誠)は、住宅用ソーラー発電システムで、切妻屋根、陸屋根向けに展開している現行商品「エコノルーツ」において、システム重量の大幅な軽量化を実現し、施工性にも配慮した「新型エコノルーツ type R」を開発しました。これを国内販売子会社の株式会社京セラソーラーコーポレーションを通じて、本年10月1日より販売しますのでお知らせいたします。
■概 要
現在、京セラは、屋根置型の住宅用ソーラー発電システムとして、寄棟・複合屋根向けに「SAMURAI(サムライ)」、切妻・陸屋根向けに「ECONOROOTS(エコノルーツ)」という2種類の商品群をラインアップし、どのような住宅屋根にも美しく設置でき、より大きな発電電力量を得られる商品の提案を続けています。
今回は、「エコノルーツ」をモデルチェンジし、構成部材や設置工法を見直すことで、大幅な軽量化を図り、屋根への負担を低減させた「新型エコノルーツ type R」として、本年10月より販売してまいります。
■市場投入の背景
京セラは1993年に業界で初めて住宅用ソーラー発電システムを発売して以来、その普及に努めてまいりました。
国内の住宅用ソーラー発電システム市場については、現在、原料のシリコン不足が太陽電池の供給量に影響しているものの、前期並みに推移しています。また、各ハウスメーカーの標準採用が強化される傾向にあるなど市場の要求は高まっています。
このような中、京セラはメーカーとしていかに付加価値を高めた商品を市場に供給できるかという視点から、システム重量の軽減や施工・物流面での効率化までの改善に着手し、そのベストバランスを追求した「新型エコノルーツ type R」を開発しました。これは、京セラがシリコン原料の鋳造から太陽電池セル、太陽電池モジュールまで製造を一貫して自社内で完結させていることはもとより、さらに市場への提案、施工、品質の保証、メンテナンスまで手がけている経験とノウハウによって実現できたことです。
構成部材の削減や材質変更によるシステムの軽量化は、施工、メンテナンスの安全性と効率を高め、トータル的にコストパフォーマンスを上げることができます。
■特 長
1.システム重量を従来比20~25%軽量化
太陽電池モジュールはもちろん、フレーム、ラックなど設置時に用いる部材や金具、さらには施工法までを見直すことで、システム重量を従来比20~25%低減することができました。例えば、同じエコノルーツの3.24kWシステム(直金具方式)で比較した場合、従来454kgであった全体重量は、新型エコノルーツ type Rの場合、337kgとなり、構造部材の重量(屋根への負荷)は117kg(約25%)軽減できることになります。
2.設置部材の軽量・短小化と設計変更で施工性を向上
太陽電池を屋根へ搭載する施工工事の際には各種部材を使用しますが、短く、軽くし、また長尺部材の使用を避けることで、屋根への負担を軽減できます。施工時の効率や安全性の向上も可能となります。
■「新型ECONOROOTS type R」主なシステム例
添付資料をご参照ください。
■「新型ECONOROOTS type R」太陽電池モジュール仕様
添付資料をご参照ください。