KDDI研究所、携帯電話向けXMLデータ高圧縮ソフトと低消費メモリで高速復号できるソフトを開発
携帯電話向けXMLデータ高圧縮/高速復号方式「XEUS」の開発について
~「EZニュースフラッシュ」で商用化【業界初】~
株式会社KDDI研究所(本社:埼玉県ふじみ野市、代表取締役所長:秋葉重幸)は、XML(注1)データを高圧縮できるソフトウェアと携帯電話上で低消費メモリにて高速復号できるソフトウェアの開発に成功しました。本技術は、KDDI、沖縄セルラーがau携帯電話において、本年9月から提供開始予定である、メディア型情報配信サービス「EZ ニュースフラッシュ(注2)」に利用されます。
今回KDDI研究所が開発した符号化方式「XEUS(注3)」は、RSS(注4)をはじめとする任意のXMLデータを高効率で圧縮することが可能です。また、従来のソフトウェアが受信側で行っていたデータの正当性検証やデータ型変換等の処理を圧縮時に実施することで、高速な復号を実現しました。
「EZ ニュースフラッシュ」のような携帯電話を対象とした大量RSS コンテンツ提供サービスにおいては、RSS データはテキストデータであるため、作成や編集が容易である反面、伝送符号量が増大したり、受信データの正当性検証と解析の処理負荷が重くなったりという問題点があります。これらの問題を解決するために、XML データの伝送符号量を低減しつつ、携帯電話上で高速復号を可能とする符号化方式を開発し、それに対応した高圧縮ソフトウェア及び高速復号ソフトウェアを開発しました。
本技術により、より多くのコンテンツを一斉同時配信し、au携帯電話上でより快適に閲覧することが可能となりました。
(注1) XML: eXtensible Markup Language:W3Cで標準化されている構造化文書記述形式の世界標準規格。
(注2) EZ ニュースフラッシュ:BCMCS(Broadcast/Multicast services)と呼ばれる同一の無線チャンネルで多数のお客様に一斉配信できる機能により、多くのお客様にタイムリーな情報をお届けする情報配信サービス。
(注3) XEUS:符号化方式を表す”XML document Encoding with Uniformed Sheet”の略称で商品の名称ではありません。
(注4) RSS:RDF Site Summary:Web サイトのメタデータや更新情報を記述するためのデータ仕様であり、ブログなどで普及している。
以上
【参考】
開発したソフトウェアの利用イメージ
(*添付資料参照)