IDC Japan、2006年第2四半期国内PCモニター市場実績と予測を発表
2006年第2四半期国内PCモニター市場実績と予測を発表
・2006年第2四半期国内LCDモニター出荷は166万台、前年同期比マイナス0.7%
・19インチパネルの価格急落でモニター価格も大幅下落、19インチの構成比が初めて25%を超える出荷増
・価格攻勢、販路拡大で外資系ベンダーが躍進
IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1-13-5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、2006年第2四半期の国内PCモニター市場に関する調査結果を発表しました。これによると、2006年第2四半期の国内のPCモニター出荷実績は約166万台で、その99.9%をLCDモニターが占め、CRTモニターの出荷実績は2,000台規模にまで減少しています。また、第2四半期のLCDモニター出荷台数は前年同期(2005年第2四半期)と比較するとマイナス0.7%で、小幅ながら2006年第1四半期に続く前年実績割れとなりました。
今期のLCDモニター市場は、19インチパネル価格の下落を受け、19インチモニターの製品価格が急激に下降したことで、19インチの出荷が伸び、全体に占める出荷割合は25.9%と初めて25%を突破しました。一方、19インチモニター価格の下落は、17インチ、15インチモニターの価格を押し下げる圧力ともなり、既に値下げの余地がほとんどないと見られていた小型モニターにおいても価格低下を免れない状況です。(図1参照)
LCDモニターのうち、IDCで定義するブランドマーケット(注)における2006年第2四半期のベンダーシェア(出荷台数ベース)は、トップの三菱電機が22.0%、2位のI.O.データ機器が21.3%となりました。今期の特徴として挙げられるのは、外資系ベンダーの躍進で、5位にランクインした日本サムスンのほか、表中では「Others」に含まれるBenQ、エイサー、LGも出荷台数を伸ばしており、成長期を過ぎた国内モニター市場にあって、ベンダーの勢力図が徐々に変化している兆しが見えます。(図2参照)
IDC Japanのパーソナルコンピューティング&デジタルイメージンググループ リサーチマネージャー 鈴木 久美は「外資系ベンダーは、もともと価格競争力が強い上に、チャネルとの関係強化を図っており、それが功を奏して法人向けマーケットで強みを発揮してきている」と分析しています。
今回の発表はIDCが発行したレポート「国内PCモニター市場 2006年第2四半期の分析と2006年~2010年の予測」(J6210303)にその詳細が報告されています。本レポートでは、国内PCモニターの2005年第2四半期~2006年第2四半期までの出荷台数、販売金額をサイズ別、チャネル別などの視点で分析し、併せてベンダー別のシェアの算出も行なっています。さらに2010年までの市場予測を行い、将来動向について考察しています。
(※レポートの詳細については IDC Japan へお問合せ下さい。)
(注)IDCでは、PCモニター市場をマーケット別に大きくOEMマーケットとブランドマーケットの2つに分類しており、このうち主要PCベンダーが出荷するデスクトップPCとともにPCベンダーのブランド(ロゴ)によって出荷されるモニターをOEMマーケット、それ以外のモニター(主としてスタンドアローンモニター)をブランドマーケットと定義している。
<参考資料> (*関連資料参照)
図1. 国内LCDモニターのサイズ別出荷台数構成比推移、2005年第2四半期~2006年第2四半期
図2. 国内LCDモニターブランドマーケットベンダー出荷台数シェア、2006年第2四半期
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