米IBM、任天堂の新しいゲーム機「Wii(ウィー)」向けマイクロチップを出荷
IBM(R)、任天堂の新しいゲーム機Wii向けのマイクロチップを出荷
[米国ニューヨーク州アーモンク2006年9月8日(現地時間)発]
IBM(本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長:サミュエル・J・パルミサーノ、NYSE:IBM)は、任天堂株式会社(本社:京都府京都市、社長:岩田 聡)の新しいゲーム機Wii(ウィー)の心臓部となるマイクロプロセッサーの米国ニューヨーク州イーストフィッシュキルにあるIBMの最先端半導体工場からの出荷を開始していると発表しました。
今年前半、IBMと任天堂は、発売が待ち望まれている任天堂のゲーム機Wii向けのマイクロチップ製造複数年契約を締結しました。「ブロードウェイ」というコードネームで呼ばれているこのチップは、今までのゲーム機で実現できなかった体験を提供します。
任天堂株式会社 代表取締役専務 竹田玄洋氏は次のように述べています。「初出荷のチップはすでに届いています。今回のIBMの発表は、ゲーム熟練者にとっても、またこれまでゲームにはあまり縁のなかった方々にとっても、すべての人々にとってとても魅力的で、すばらしいゲーム体験をしていただくための最終ステージに入っているという節目でもあります」。
今回の合意内容に基づき、IBMはすでに2社間で合意済みのカスタムデザインの仕様に沿って、90ナノメートルプロセスのIBMのSOI(シリコン・オン・インシュレーター)技術を用いて十分にテストされたPower Architecture(TM)ベースのチップを生産します。このチップの生産は、米国ニューヨーク州イーストフィッシュキルにあるIBMの最先端300mm半導体開発製造施設で行われています。
IBMのSOI技術により、処理能力を十分に高めながらも20%の電力消費削減を達成しています。
Power Architectureベースのマイクロチップは、自動車の安全システム、プリンター、ワイヤレス・ルーター、バックオフィス・サーバーや世界最強のスーパーコンピューターを稼動させる大小様々なデバイスの電子頭脳です。
IBMのテクノロジー・コラボレーション・ソリューション担当ディレクターのロン・マーティーノ(Ron Martino)は次のように述べています。「IBMのチームは、任天堂の新しいシステムの全世界発売に向け、カスタムPowerマイクロプロセッサーを設計、開発、納品に懸命に取り組みました。何百万ものゲーム愛好者がWiiを入手する頃、再び、このイノベーティブな新製品のパッケージにIBMのロゴが見られるかもしれません。」
IBMと任天堂との関係は、1999年にさかのぼります。1999年5月、IBMと任天堂は、ニンテンドーゲームキューブ用の「ゲッコー(Gekko)」と呼ばれる中央処理装置の設計、製造に関する技術契約を締結、発表しました。このプロセッサーは、米国バーモント州バーリントンのIBMの製造工場で生産されています。
以上
IBM、Power ArchitectureはIBM Corporationの商標です。
Wiiは任天堂の商標です。
ニンテンドーゲームキューブは任天堂の登録商標です。
その他の製品名および会社名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
<ホームページ>
日本IBMトップページ : http://www.ibm.com/jp/