キリン、「世代間のお酒」に関する意識調査結果を発表
キリンお酒と生活文化研究所 レポートVol.39
世代間のお酒に関する意識調査について
~20代と、団塊の世代を含む50代の意識を比較~
キリンビール株式会社(社長 加藤壹康)のキリンお酒と生活文化研究所では、お酒や生活に関する様々な情報をレポートとして随時お知らせしています。今回は20歳以上の男女を対象にインターネット調査を実施し、10,254名の有効回答数をいただいた中から、1980年代生まれを中心としたバブル後世代の20代と、団塊の世代を含む50代のお酒に関する意識をまとめました。
【トピックス】
■ 飲用頻度は、20代が「週1~2回」に対して50代では「だいたい毎日」。1杯目のお酒は両年代とも「ビール」だが、2杯目は20代では「チューハイ」、50代では「焼酎」が人気。
■ 20代はお酒のイメージを、コミュニケーションツールとして捉えているのに対し、50代はより人生を豊かに楽しむためのツールとしてみている傾向。さらに、20代にとってお酒の効用は、「仲間とワイワイ楽しく過ごせる」=「高揚」に対し、50代は「くつろいでのんびりできる」=「リラックス」と対照的。
■ 1カ月の酒代を性年代別にみると、50代男性がトップで約28,700円。50代の一緒に飲む相手別予算で最も高いのは配偶者で、日数が多いのも配偶者。週3日は夫婦で晩酌。
■ 一方、20代の一緒に飲む相手別予算では、恋人を上回って会社の部下・後輩が最も高い。
世代別に見ると、好きなお酒は全世代で「ビール」がトップ、1杯目に飲むお酒も「ビール」がトップですが、2杯目では20代では「チューハイ」(26%)が人気で「ビール」と同率トップとなり、50代では「焼酎」(24%)がトップとなっています。また、お酒を選ぶポイントを聞いたところ、味と価格の2大選択理由に次いで、20代の3位は「一緒に飲む相手にあわせる」で、50代では「商品ブランド」となっています。50代の方が、より主体的にモノ選びをしていることがうかがえます。
お酒のイメージでは、20代が「場の雰囲気を盛上げる」「酔いの気分を楽しむ」など、コミュニケーションツールとして捉えている一方で、50代は「適量は体に良い」「場の雰囲気を盛り上げる」「食事の味を引き立てる」「人生を豊かにする」など、人生をより豊かに楽しむためのツールとして幅広い価値観で捉えていることが分かります。また、お酒の効用では20代で「仲間とワイワイ楽しく過ごせる」がトップなのに対し、50代では「くつろいでのんびりできる」となっているのが特徴的で、「高揚」と「リラックス」という全く異なる気分的価値を感じているといえます。
お酒にかける予算では、家庭内外での1カ月の合計額が性年代別で50代男性がトップとなり、50代の一緒に飲む相手別日数をみると配偶者が最も多く、平均週3日は夫婦で晩酌をしているようです。
団塊世代は「時間・お金・健康」を持って定年後の人生を迎え、余生ではなくセカンドライフとして人生を積極的に楽しみたい意向が強いと言われますが、今回の調査からも夫婦で晩酌を楽しむなど、人生をより豊かに楽しむためのアイテムとしてお酒を楽しんでいる様子がうかがえます。
また、一緒に飲む相手別の予算を聞いたところ、20代では恋人を上回って会社の部下・後輩(5,120円)が最も高くなりました。ちなみに、50代では相手別予算で最も高いのは配偶者(5,496円)となっています。
「世代間のお酒に関する意識」調査結果について
キリンお酒と生活文化研究所サイト
http://www.kirin.co.jp/company/kenkyujo/index.html