三菱レイヨン、スエード人工皮革「グローレ」の新製造設備を導入
人工皮革「グローレ(R)」新製造設備導入について
三菱レイヨン株式会社(社長:鎌原 正直、本社:東京都港区)は、スエード調人工皮革「グローレ」の新設備導入を決定しました。
[背景]
当社は世界で唯一、アクリル極細繊維を原料とした人工皮革を製造しています。アクリル繊維ならではの発色性、ソフトな風合い、製法上の特性によるストレッチ性、有機溶剤を一切使用しない環境配慮製品であることなどを特徴に高級衣料、靴、家具、雑貨各用途への販売を展開してまいりました。
人工皮革市場は、織編物起毛品の品位向上により競争が激化しており、国内外マーケットからは高度な差別化、一層の品位向上が要求されています。また、車両内装材や産業資材用など非衣料用途分野が急速に拡大しており、これらの需要に応える為、より高度なスペックに対応可能な素材供給が急務となっていま。
この市場ニーズに対応する為、当社は人工皮革新製造設備導入~能力増強を行ないます。このことにより衣料・資材各用途へ、より進化した「グローレ」新商品群の上市を行い、幅広いユーザーニーズにお応えしていきます。
[人工皮革 新製造設備の概要]
導入場所 : 大竹事業所(広島県大竹市)
生産能力 : 265万m2/年
稼動予定 : 2007年1月
内 容 :
(1)高圧ウォータージェット設備の導入
(2)設備の広幅対応化
[新製造設備による新商品群]
(1)衣料用ヌバック調商品
◆ファッション分野における新質感・高品位素材の誕生。
⇒改質ポリマーを用いた超極細アクリルフロックを原料にしています。
※また、設備の広幅対応化により、全ての衣料用に140cm超幅での対応が可能になります。(従来は115cm幅が中心)
(2)家具・産業資材用途向け高スペック対応商品
◆耐摩耗性等の物性の向上。
⇒高圧ウォータージェット設備により、従来品よりも大幅な物性向上が図られます。※従来より、製造工程において有機溶剤を一切使用しない「環境に優しい人工皮革」です。