ソニー、高画質なプログレッシブ撮影ができるHDVカムコーダーとHDVレコーダーを発売
業務用HDVシリーズ 3機種を発売
「3クリアビッドCMOSセンサー」で高画質なプログレッシブ撮影が可能なカムコーダー
- 業界初 HD-SDI出力に対応したHDVレコーダーと長時間録画が可能なHDDユニットも順次発売 -
(※製品画像あり)
HDVカムコーダー『HVR-V1J』(HDVハードディスクレコーディングユニット『HVR-DR60』装着時)(左)、HDVレコーダー『HVR-1500』(右)
ソニーは、HD(ハイディフィニション)の高画質な映像を既存のDVカセットに記録できる「HDV規格」※1に対応し、新開発の「3クリアビッドCMOSセンサー」を搭載することで高画質なプログレッシブ撮影を可能にしたHDVカムコーダー『HVR-V1J』と、業界で初めてHD-SDI出力に対応したHDVレコーダー『HVR-1500』を発売します。
また新たなラインアップとして、小型軽量ながら『HVR-V1J』などと組み合わせることで最大約4時間30分の長時間記録が可能なHDVハードディスクレコーディングユニット『HVR-DR60』を発売します。
これら3機種は、HDV(1080i方式)のほか、DV(SP)、そして業界で広く普及しているDVCAM規格に対応し、SDからHDへの円滑な移行を強力にサポートします。
※1)
HDV規格:キヤノン株式会社、シャープ株式会社、ソニー株式会社、日本ビクター株式会社の4社で策定した映像規格
型名 発売日 希望小売価格
HDVカムコーダー『HVR-V1J』 2006年11月下旬 567,000円(税抜価格 540,000円)
HDVレコーダー『HVR-1500』 2007年2月上旬 945,000円(税抜価格 900,000円)
HDVハードディスクレコーディングユニット『HVR-DR60』 2006年11月下旬 オープン価格
『HVR-V1J』は、3枚のクリアビッドCMOSセンサーで光の三原色(R・G・B)をそれぞれ独立して撮影することによって、高解像度と優れた色再現性、そして業務用機器ならではの機能として毎秒24/30フレームのプログレッシブ撮影(いずれも記録は60フィールド)を実現した、高画質かつ豊かな映像表現が可能な業務用HDVカムコーダーです。小型軽量のため、大型機材では撮影が困難な場所などでは、ハンディタイプのHDサブカメラとしてもご利用いただけます。
『HVR-1500』は、幅広くご活用いただいているDVCAMレコーダー『DSR-1500A』をベースに、HDV規格の記録再生に対応したHDVシリーズのハイエンドレコーダーです。DVCAM・DV(SP)の両規格の記録再生に加え、DVCPROカセットの再生にも対応しています。さらに、オプションボード『HVBK-1510』を装着することでHD-SDI出力できるため、HDCAMなどの放送機材と組み合わせた編集システムを構築でき、運用の幅が一層広がります。
『HVR-DR60』は、本機とカムコーダーをi.LINK接続してHDV1080i/DVCAM/DV映像を記録できるポータブルHDDユニットです。いずれの規格でも、最大約4時間30分の長時間記録が可能です。i.LINK接続によって高速データ転送が可能になり、パソコンと組み合わせることでより効率的なノンリニア編集を行なえます。
●『HVR-V1J』の主な特長
1.高解像度と優れた色再現性を実現する「3クリアビットCMOSセンサー」
新開発した総画素数112万画素のクリアビッドCMOSセンサーを3枚使用しています。それぞれのセンサーで光の三原色(R・G・B)を独立して撮影することによって、高解像度と優れた色再現性を実現しています。
2.特殊低分散ガラスを使用した光学20倍、カール ツァイス「バリオ・ゾナーT*」レンズ
光学20倍ズームにより、臨場感のある映像を撮影できます。レンズには、カール ツァイス「バリオ・ゾナーT*」を採用し、さらに新開発の色収差を低減する特殊低分散ガラスを使用することで、描写力の向上を図っています。また、撮影中の映像を約1.5倍に拡大できる「デジタルエクステンダー」機能を搭載し、最大30倍ズームの迫力ある映像を記録できます。
3.24pプログレッシブ撮影をはじめとしたシネマ機能
有効走査線数1080本の高解像度な毎秒24/30フレームのプログレッシブ撮影を実現しました。24/30フレームの信号は60フィールド信号としてテープに記録できるため、既存の弊社製HDV機器で再生可能です。また、従来のシネマトーンガンマに加え、フィルムの色調を再現できるシネマトーンカラー、好みの階調表現を可能にするニーポイントやブラックストレッチ/コンプレス機能も搭載し、映像クリエーターの嗜好にあわせた本格的な画作りが可能です。
4.業務用モデルならではの機能
DVCAM記録再生、XLRタイプオーディオコネクター、タイムコード設定などの映像制作業務に必要な基本機能に加え、新たに以下の機能を搭載しました。
■ 設定値の共有が可能な「カメラプロファイル」
メモリースティックDuoを使うことで、メニュー設定やピクチャープロファイル等の設定値を本機の内部メモリーに2個、メモリースティックDuoに最大20個まで保存できます。また、複数の『HVR-V1J』に同じ設定値をセッティングすることができます。
■ 別のカムコーダーとタイムコードを同期できる「TC LINK」
本機と別のカムコーダーをi.LINKで接続することで、複数のカムコーダーで同じタイムコード記録が可能なマルチカメラ運用が行えます。
■ ドラマや映画などの製作現場での映像確認に適した「ラストシーンレビュー」
ボタンを押すだけで、最後に撮影した映像を先頭まで自動で巻き戻し、カメラモードのまま、その場で映像を確認できます。
■ スポーツなどの撮影に便利な「Smooth Slow Rec」機能
ボールがバットに当たる瞬間や鳥の羽ばたきなど、肉眼で捕えられない速い動きを通常撮影の4倍となる毎秒240フィールドの滑らかなスローモーション映像を最大12秒記録できます。※2 また『HVR-V1J』ならではの機能として、より高解像度の3秒記録モードも搭載しています。
※2) 撮影した映像の画質は通常撮影時に比べ低解像度になります。
■ HD画質で記録可能な「インターバル記録」
自動的に一定間隔で記録動作が行え、雲の動きや日照変化等を高画質で撮影できます。
●『HVR-1500』の主な特長
1.HD/SD スイッチャブル記録に対応HDV 1080i/DVCAM/DV(SP)の3規格の記録再生に対応し、DVCAMモードではRS-422A制御による編集用レコーダーとして使用可能です。
2.HD-SDI出力に対応HDデジタルインターフェースボード『HVBK-1510』(別売)を装着することで、HD-SDI出力することができます。HD-SDI出力によりHDCAMなどの放送機材と組み合わせて編集できるため、システム運用の幅が広がります。
3.多彩なインターフェースi.LINK(HDV)/i.LINK(DV)入出力、アナログ出力インターフェースを標準装備。SDデジタルインターフェースボード『HVBK-1501』(別売)を装着することによりSD-SDI入出力やAES/EBU入出力に対応可能です。
4.SD機材での編集を可能にする「ダウンコンバート」機能HD素材を、i.LINK(DV)またはアナログインターフェースにダウンコンバート(エッジクロップモード、スクイーズモード)したSD信号として出力できます。また、別売の『HVBK-1510』または『HVBK-1501』を装着することで、SD-SDI出力に対応可能です。
5.HDリファレンス信号入力に対応ブラックバースト信号などSDリファレンス信号に加え、HDリファレンス信号にも対応します。
●『HVR-DR60』の主な特長
1.小型軽量で長時間記録を実現1.8インチ、60GBのハードディスクを採用。本体約230グラムと軽量ながら最大で約4時間30分の長時間記録が可能です。付属のシューアダプターで『HVR-V1J』やDVCAMカムコーダー『DSR-PD170』などに取り付けることで、機動力を活かした長時間撮影が行えます。また高容量のインフォリチウム Lシリーズバッテリーの採用により、最大約13.5時間の連続運用に対応します。
2.2つの操作モード『HVR-DR60』は、「コンピュータモード」と「ビデオモード」の2つの操作モードを搭載しています。「コンピュータモード」は、本機とパソコンをi.LINKで接続することで外部ドライブとして認識させ、パソコンへ動画ファイルを3倍で高速転送できます。実時間を要するテープと比べて、効率的な運用が可能です。
「ビデオモード」は、i.LINK端子を用いてカムコーダーに取り付けて、HDV/DVCAM/DVストリームで撮影するモードです。外部RECコントロール機能を持ったカムコーダー(『HVR-V1J』や『HVR-Z1J』など)と接続する場合は、カムコーダー側から『HVR-DR60』をコントロールして、テープと同じ映像を「シンクロ記録」します。外部RECコントロール機能を持たないカムコーダー(『HVR-A1J』や『DSR-PD170』など)と接続する場合は、『HVR-DR60』側からカムコーダーの状態をモニターし、「フォローモード」にて記録が可能※3です。
※3)最大で約2秒遅れることがあります。
3.落下の衝撃から守る「HDDスマートプロテクション」機能「HDDスマートプロテクション」機能は、HDD部分を囲む衝撃吸収材により物理的に保護する「耐衝撃ダンパー」、一定以上の重力を検知すると自動的にHDDのヘッドが退避する「3Gセンサー」、ヘッド退避時に最大14秒までメモリーに記録を続ける「キャッシュメモリー」の3つから構成され、最大約100cmの落下衝撃から記録データを保護します。
4.『HVR-V1J』との組み合わせでの機能『HVR-DR60』は、『HVR-V1J』との組み合わせで、以下のようなさらに便利な使い方が可能です。
■ 『HVR-V1J』の液晶モニターで『HVR-DR60』の状態確認
『HVR-DR60』の現在の状態や、HDD残量、バッテリー残量、記録規格等のステータスを『HVR-V1J』の液晶モニターで確認することができ、撮影に集中できます。
■ テープ無しでHDDにのみ記録が可能
『HVR-V1J』は、『HVR-DR60』と組み合わせて使用するとテープ無しでもRecコマンド(記録 開始/停止)を操作できるため、HDDにのみ映像を記録することが可能です。
※主な仕様など詳細は添付資料参照
■お客様からのお問い合わせ■
ソニーマーケティング(株) 業務用商品お客様ご相談センター
TEL 0570-00-2288(ナビダイヤル)、0466-31-2588(携帯電話・PHSの場合)
ソニードライブ:http://www.sony.co.jp/SonyDrive/
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