ブリストル・マイヤーズ、B型慢性肝疾患治療薬「バラクルード錠 0.5mg」を発売
ブリストル・マイヤーズ
B型慢性肝疾患治療薬、バラクルード(R)錠0.5mgを発売
ブリストル・マイヤーズ株式会社(本社:東京都新宿区/社長:ラッセル・J・ブルーム)は、B型慢性肝疾患治療薬バラクルード(R)錠0.5mg(一般名:エンテカビル水和物)を本日9月21日(木)に発売いたします。
バラクルード(R)錠は、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が発見・創薬した、成人のB型慢性肝疾患治療薬です。バラクルード(R)錠は、グアノシンのヌクレオシド類縁体であり、HBVのDNAポリメラーゼに対して強力かつ選択的な阻害活性を有する抗ウイルス薬です。ウイルス複製の抑制効果、および血清アミノトランスフェラーゼ(ALT:alanine aminotransferase)の持続的上昇の改善、または肝組織像の改善効果を有しており、B型肝炎ウイルスの増殖を伴い肝機能の異常が確認されたB型慢性肝疾患におけるB型肝炎ウイルスの増殖抑制を適応症としています。
B型慢性肝疾患は、B型慢性肝炎から肝硬変までの、生命を脅かす危険性のある潜行性の疾患で、日本における感染者は100万人以上といわれています。肝癌による年間死亡者数は約35,000人と推定されていますが、その90%以上が肝炎ウイルスの持続感染に起因しており、B型肝炎ウイルス感染からの肝癌の発生率は、10%前後にのぼるといわれています。
ブリストル・マイヤーズ株式会社 ラッセル・J・ブルーム社長は、次のように述べております。「バラクルード(R)錠の発売により、B型慢性肝疾患で苦しむ多くの患者様の治療オプションが増え、患者様を希望へと導けることを大変嬉しく思う。」
今回発売されるバラクルード(R)錠の効能・効果及び用法・用量は以下のとおりです。
【効能又は効果】
B型肝炎ウイルスの増殖を伴い肝機能の異常が確認されたB型慢性肝疾患におけるB型肝炎ウイルスの増殖抑制
【用法及び用量】
本剤は、空腹時(食後2時間以降かつ次の食事の2時間以上前)に経口投与する。
通常、成人にはエンテカビルとして0.5mgを1日1回経口投与する。
なお、ラミブジン不応(ラミブジン投与中にB型肝炎ウイルス血症が認められる又はラミブジン耐性変異ウイルスを有するなど)患者には、エンテカビルとして1mgを1日1回経口投与することが推奨される。
バラクルード(R)錠は、米国食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration)より承認を受け、2005年4月より米国で販売されています。また、米国以外にも、ヨーロッパやアジアを中心とする世界30以上の国と地域で承認されています。日本では、ブリッジング試験と2つの臨床試験を実施し、海外データを利用して2006年7月に承認されました。これにより、米国より1年程度の遅れで、患者様にこの新薬をお届けできることとなりました。
ブリストル・マイヤーズ株式会社は、「豊かに長生きできる人生の実現」をミッションとする、医薬品と関連するヘルスケア製品を扱うグローバル企業です。
(ホームページ:http://www.bms.co.jp/)