オリンパス、工業用顕微鏡向け「UIS2対物レンズ」シリーズを発売
オリンパス、工業用顕微鏡の全モデルに搭載する対物レンズを一新
「UIS2対物レンズ」シリーズを新発売
~最先端の半導体デバイスや素材などの研究開発・品質管理の領域に貢献~
オリンパス株式会社(社長:菊川 剛)は、工業用顕微鏡の対物レンズシリーズを一新し、UIS光学系*1の世界最高レベルの「見え」をさらに進化させた「UIS2対物レンズ」シリーズを、10月2日から国内で発売します。高い解像力と従来よりも高いコントラスト、標本に忠実な色再現を達成しました。また、その主力モデルである「プランセミアポクロマート」シリーズでは、新たな品質評価基準を採用し、デジタルイメージング時代の最先端の工業系ニーズに対応していきます。さらに、当社の工業用顕微鏡の全モデルに「UIS2対物レンズ」シリーズを搭載することにより、最先端の半導体デバイスや素材などの研究開発・品質管理の領域に貢献していきます。
*1UIS光学系:「Universal Infinity System」の略。高解像度でシステムの拡張性に優れていることなどが特長の、当社の無限遠補正光学系の総称。
【 発売の概要 】
製品名:「UIS2対物レンズシリーズ」(工業用)
・高級モデル「プランセミアポクロマートシリーズ」
・普及モデル「プランアクロマートシリーズ」
価格(税込)※1:24,150~483,000円
発売日:2006年10月2日
目標販売台数:15,000本/年間
※1仕様により、価格が異なります。(2007年1月末発売予定のものを含む全41本)
【 「UIS2対物レンズ」シリーズの主な特長の概要 】
1.新たな評価基準「波面収差コントロール」を採用し、品質レベルを向上※2
2.高倍率でも視野の中心部がずれない観察が可能※2
3.観察時の色再現性を向上、暗視野観察時の明るさを向上
4.環境に配慮し、鉛やヒ素を含まないエコガラスを採用、従来の約2/3に軽量化を実現
※2 主な特長の1と2は主力モデル「プランセミアポクロマート」シリーズの「MPlanFLN」と「LMPlanFLN」の特長です。
【 市場導入の背景 】
半導体メモリー、高機能多機能デバイス、複合素材などの最先端の研究開発・品質管理の領域では、年々対象となる製品の微細化が進んでいます。それに伴い、工業用顕微鏡に対するニーズも、拡大して観察するという顕微鏡本来の目的に加え、顕微鏡の光学系を利用した計測用途も増加傾向にあります。特に、高倍率での画像データを基に処理を行うデジタル画像計測などが、今後も増加すると予想されます。一方で、これらの画像計測の一部には、通常の顕微鏡観察ではクリアするレベルの収差(ノイズ)が問題化するケースがありました。従来の顕微鏡観察での評価基準だけでは応えることのできないレベルの品質に対する要求が、将来的には増えると当社では予測しています。そこで、「UIS2対物レンズ」シリーズでは、顕微鏡本来の高いレベルの画質を追求するとともに、「プランセミアポクロマート」シリーズの主力モデルに、上記の計測用途を先取りして、対物レンズの評価基準に「波面収差コントロール」を導入し、品質レベルを向上させました。
オリンパスは、当社工業用顕微鏡の全モデルにおいて、顕微鏡の心臓部とも言える対物レンズを「UIS2対物レンズ」シリーズに一新することで、今後拡大が期待される最先端の工業分野の研究開発・品質管理におけるご要望に応えて参ります。
*主な特長の詳細、仕様は添付資料をご参照ください。
【 本件に関するお問い合わせ先 】
○一般の方:オリンパス株式会社 MIS営業部営業支援G
TEL 03-6901-4822(ダイヤルイン)
〒163-0914 東京都新宿区西新宿2-3-1 新宿モノリス
ホームページURL http://www.olympus.co.jp/