メモリーテックとマイクロソフト、アニメーションコンテンツのHD画質最適化で協業
メモリーテックとマイクロソフトが、アニメーションコンテンツのHD画質最適化に向けて協力
メモリーテック株式会社(本社:東京都港区、以下:メモリーテック)とマイクロソフト株式会社(本社:東京都渋谷区、以下:マイクロソフト)は、「HD DVD」をはじめとする次世代DVD規格に採用されている動画像圧縮技術「VC-1」(注1)を利用したアニメーションコンテンツのHD(高精細)画質最適化に向けて、技術協力を行うことで、本日合意しました。
【 協業の背景 】
メモリーテックは国内最大のディスク製造会社であり、HD DVD製作におけるリーダー企業として、DVDフォーラム規格開発活動、ディスク量産技術開発を、世界でリードしてきました。マイクロソフトは、音楽や映像のストリーミング配信技術のWindows Media(R) Technologyを元に、米国SMPTEで標準化された最新の動画像圧縮技術VC-1を推進しています。VC-1は、現在米国の映画会社の提供するHD DVDタイトルの98.7%(注2)に利用されています。
アニメーションコンテンツは、従来、デジタル動画圧縮を行う上で特定のノイズが出やすいなど特有の課題を抱えていました。今回の技術協力により、アニメーションコンテンツのデジタル圧縮プロセスにおける課題を解決し、日本のアニメーションコンテンツのHD画質最適化、日本および海外市場のグローバル展開の促進に取り組んでいきます。
【 具体的な内容 】
具体的には、以下の取り組みを実施していきます。
1.メモリーテックは、2006年10月より製作エンジニアをマイクロソフトの米国本社に派遣し、VC-1のアニメーションタイトルの画質の最適化について、マイクロソフトと研究していきます。
2.マイクロソフトは、米国本社内に本技術協力のためのメモリーテック専用オフィスを設置し、本社技術開発部門がメモリーテックと画質の最適化について協力します。
【 業界からの反応 】
東映アニメーション株式会社 大山秀徳常務取締役様からのエンドースコメント
「メモリーテック株式会社、およびマイクロソフト株式会社のアニメーションコンテンツのHD画質最適化に向けた技術協力、誠におめでとうございます。映像には高精細が求められ、情報には常に最新のものが求められる時代です。次世代DVDにおいても、VC-1のような新たな技術が開発されることは、日本のアニメーション業界の発展に貢献していくものと歓迎しております。」
(注1)「VC-1」:
マイクロソフトが開発したビデオ(動画像)コーデックの仕様であり、現在、米国映画テレビ技術者協会 (SMPTE : Society of Motion Picture and Television Engineers) によって規格化されており、 Windows Media Video 9 Advanced Profile として実装されています。 VC-1は、配信方法やハードウェアに依存しておらず、MPEG-2、RTP、ASF システムに対応しており、デバイス メーカーおよびコンテンツ サービスは、相互運用性のあるソリューションを開発できます。VC-1は、高精細 (HD) 解像度を強化し、幅広い業界への対応を可能にし、異なるネットワーク、コンシューマ向けデバイス、プロフェッショナル機器などに幅広く利用することが可能です。
(注2)マイクロソフトコーポレーションの調査による自社データ
◆マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトWebサイトを通じて入手できます。
マイクロソフト株式会社 Webサイト http://www.microsoft.com/japan/
マイクロソフトコーポレーション Webサイト http://www.microsoft.com/
*Microsoft、Windows Mediaは、米国 Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。
*その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。