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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2007'03.27.Tue

日立、製造業など向けに設計時間短縮や利用しやすくなったメッシュモーフィングソフトを販売

メッシュモーフィングソフトウェア「HICAD/CADAS V3i(PMM)」を販売開始


 日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:篠本 学/以下、日立)は、このたび、CAE*1による設計作業において、モーフィング*2の手法を活用し設計時間を大幅に短縮させるほか、Windowsと同様の画面操作により利用しやすくなったメッシュモーフィングソフトウェア「HICAD/CADAS V3i(PMM)」を開発し、自動車メーカーや電機・精密機器といった業界向けに10月5日から販売を開始します。

*1 Computer Aided Engineering : コンピュータを活用した製品の設計や製造、工程設計の事前検討支援、またはそのツール
*2 既存のメッシュモデルを利用して、CAD形状を使用せずに節点や要素形状だけを変えて、形状変更する手法

 近年、製造業においては、年々短くなる製品ライフサイクルへの対応や新たな付加価値を持つ製品の開発、厳しいコスト競争に勝ち抜くため、いかに短期間に製品の設計・開発を行なえるかが大きな課題となっています。そのため、設計段階において、製品の目標としている仕様を満たすためにしっかり作りこむ必要がある性能要件は増加しています。そこで、それらを解決できる使いやすいデジタルエンジニアリング製品へのニーズが高まってきています。

 日立は1989年から統合CAEプリ/ポストプロセッサ「HICAD/CADAS」シリーズを販売し、日立独自のアルゴリズムを採用した六面体自動生成技術や中立面自動生成技術を中心とした機能を強化しながら、主に自動車や自動車部品、電機・精密機器などの業界を中心に製品を提供してきました。また、2003年には、中立面自動生成技術をDassualt Systemes社の3次元CADシステム「CATIA V5」に組み込んで、「HICAD/CADAS for CATIA V5(MSG)」として開発・販売してきました。

 今回、さまざまな設計要件を設計・開発の初期段階で徹底的に評価・検証することで、試作回数を大幅に削減する手法「設計開発におけるフロントローディング」を実現するデジタルエンジニアリング製品として、メッシュモーフィングソフトウェア「HICAD/CADAS V3i(PMM)」を開発しました。

 従来、コンピュータシミュレーションを用いた解析を行なうためには、3次元CADデータを作成後、微小段差や微小面を修正後にメッシュデータを作成し、さらにそのメッシュデータのゆがみや内角などを修正する必要がありました。しかし、そのメッシュの形状を一部変更すると、CADデータを再度作成する必要があり、短時間での設計ができませんでした。さらに、そのCADの画面操作は専門の知識が必要であり、利用者が専門知識を持った一部に限定されてしまうといった課題がありました。

 今回開発したソフトウェアでは、過去の類似メッシュデータに、直接、サイズや形状の変更情報を加えたデータがすぐに解析に利用できるため、毎回3次元CADデータを作成しなくても解析作業を行なうことが可能です。また、特徴形状として、穴、フィレット*3、リブ*4、一般面などの形状認識ができるため、位置やサイズの変更も、3次元CADのパラメトリック処理のように実行することが可能です。さらに、GUIを大幅に改善し、Windowsと同様の画面操作を実現しました。これにより、CADに後戻りする回数が少なくなるため、CAEモデル準備工程において、大幅な工数削減を図れるなど、設計時間が大幅に短縮可能となるほか、短期間に形状寸法を変えたモデルが作成可能となります。

*3 ある形状の角などの部分を丸めること
*4 強度を確保する為の板形状

 日立は、「HICAD/CADAS」シリーズによりデジタルエンジニアリング分野製品の販売を強化するほか、自らが製造業である日立のノウハウを活用したPLMソリューション「Eco&PLMソリューション」などを含めた設計業務向けソリューションを販売していきます。


【 メッシュモーフィングソフトウェア「HICAD/CADAS V3i(PMM)」の特長 】

1.簡単な操作でメッシュ形状の変形を実現
 独自の幾何形状認識技術などによるメッシュデータから幾何特徴データの自動生成ができるため、3次元CADのフィーチャ編集*5と同様なメッシュ形状の寸法変更を実現します。これにより、メッシュデータの形状サイズを簡単に変更することが可能となります。

2.三次元CADにもどらずメッシュ形状の削除・追加を実現
 ブーリアン演算*6などによるメッシュの追加ができるため、3次元CADシステムで形状追加や削除などの操作をせずに基本メッシュデータ上にある形状の削除や新たな形状追加を行なうことができ、メッシュ形状のトポロジー変更*7を実現します。これにより、3次元CADシステムに戻ることなく、短時間でボス形状*8やリブ形状、フィレット形状を自由に追加、削除することが可能となります。

3.簡単に操作内容の修正を実現
 操作の履歴管理機能により操作内容の変更ができるため、メッシュ形状を変形させたデータをさらに変更させるといった操作も容易に実現します。そのため、微小な修正を何度も繰り返す場合でも、短時間で処理することが可能となります。

*5 3次元CADシステムにおける形状要素に対する長さなどを変更する機能

*6 3次元形状と3次元形状を空間で足したり、引いたりする演算方法で、形状創生の手法

*7 形状表現において、編集対象となる構成要素に対して、新しい要素を追加、削除すること

*8 突起形状で一般的には円柱状や、多角形状での突起物のこと


【 価格及び提供時期 】

 製品名:HICAD/CADAS V3i(PMM)
 価 格:5,250,000円~*9(税抜5,000,000円~)
 出荷時期:2006年10月5日


*9 本価格は、1ユーザライセンスあたりの価格です。本価格にはマニュアル、ソフトウェア(CD-ROM)などが含まれます。ハードウェアの価格や教育費用、インストール代行などの費用は別途必要です。


【 稼働環境 】
 O S :Microsoft Windows 2000 SP4 ,Windows XP SP1以上、
 メモリ :512MB以上(取り扱うデータサイズにより異なります)
 その他:PCにオープンGLに対応したグラフィックスボードが組み込まれていることが必要です。


【 販売目標 】
 2007年度末までに50社以上


【 他社商標注記 】
 Microsoft、Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。Windowsの正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。
 UNIXは、X/Open Company Limitedが独占的にライセンスしている米国ならびに他の国における登録商標です。
 HP-UXは、米国Hewlett-Packard Companyのオペレーティングシステムの名称です。
 Solarisは、米国およびその他の国におけるSun Microsystems, Inc.の商標又は登録商標です。
 IRIXは、Silicon Graphics, Inc.の登録商標です。
 その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。


【 関連情報 】
 メッシュモーフィングソフトウェア「HICAD/CADAS V3i(PMM)」に関するホームページ
 http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/app1/cds/cds_titl.htm



以 上

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