東芝松下ディスプレイテクノロジー、8.9型ワイド半透過低温ポリシリコンTFT-LCDを開発・量産
高輝度、高反射率のノートPC用半透過低温ポリシリコン8.9型LCDを量産開始
当社は、高輝度と高反射率を兼ね備えた半透過性能を持ち、かつ薄型・軽量化をも実現したタブレットPC用及びノートPC用8.9型ワイド半透過低温ポリシリコンTFT-LCDを開発、量産開始しました。
バックライトを光源とする透過型液晶は、暗い場所で見やすい反面、消費電力が大きく、明るい場所では表示が見づらくなるという特徴があります。また、外光の反射を光源とする反射型液晶は、消費電力が少なく、明るい屋外で見やすい反面、暗い場所では表示が見えないという特徴があります。
このたび当社が開発、量産開始した本パネルは、当社がコアテクノロジーとして戦略的に開発に注力している低温ポリシリコンの量産技術・先端技術を応用し、画素領域内に透過領域と反射領域を設け、夫々の光学設計を最適化すると共に、高透過カラーフィルターを採用することで、透過型と反射型の両方のメリット、すなわち高透過率と高反射率を両立することに成功しました。
さらに、本パネルと高効率の軽量・薄型LEDバックライトを組み合せることで、従来のCCFL(冷陰極蛍光管)を使用した透過タイプと同等の輝度(200cd/m2)も実現しています。
本パネルは、明暗いずれの環境下においても視認性の高い画面表示が可能であるため、暗い部屋ではLEDバックライトを点灯して透過タイプとして使用、明るい屋外ではバックライトを消灯し、反射タイプとして消費電力を抑えて使用 という使い分けが可能であり、これら広範囲の環境に適した表示性能と低消費電力に加え、薄ガラスとLEDバックライト使用による薄型・軽量化をも実現した、モバイル用途に最適の製品となっております。
当社では、お客様のニーズに的確にお応えできるよう、本製品を始め、薄型、軽量/低消費電力に半透過技術を加えたタイプの製品を順次ラインナップすることで、PCの性能進化をサポートしてゆきます。
なお、本製品は、10月18日から20日までパシフィコ横浜で開催される「FPD International 2006」に出展する予定です。
【 項目/製品の仕様 】
(※ 関連資料を参照してください。)
※低温ポリシリコン技術は、東芝松下ディスプレイテクノロジーが業界をリードする、モバイルに最適な技術です。