キリン、ロシアで「KIRIN ICHIBAN(キリン 一番搾り)」の生産開始
ロシアでの「KIRIN ICHIBAN(キリン 一番搾り)」生産開始について
~日本のビールメーカーとして初めてロシアでの生産を開始、成長市場での販売拡大を目指す~
キリンビール株式会社(社長 加藤壹康)は、2006年7月28日、当社の欧州における統括会社であるキリン・ヨーロッパ社(以下KEG社 ドイツ デュッセルドルフ 社長 石井康之)とノースウインズディストリビューション社(以下NWD社 ロシア連邦 社長カシスキー・アレクシー)の間で、ロシア市場におけるキリンブランド商品の製造および販売に関するライセンス契約を締結し、ロシアでの現地生産に9月から切り替えることを決定しました。
現在、ロシアにおけるキリンブランド商品は、英国チャールズウエルズ社に製造を委託し、KEG社を通じ、NWD社が販売していますが、今後は、NWD社が、ロシア市場向けの「KIRIN ICHIBAN(キリン 一番搾り)」の製造を、ハイネケンロシア社(ロシア連邦 社長 ローランド・ピルメッツ)の子会社であるイワンタラノフ社カリーニングラード工場(以下PIT社 ロシア連邦 社長 ゲリット・キーン)に委託します。なお、販売については従来通り、NWD社が行います。今回、ロシアでの現地生産を開始することで、競争力を高め、2ケタ成長を続けるロシアのビール市場でのキリンブランド商品の販売拡大を目指します。
ロシアのビール市場は、国内の経済成長や健康志向を追い風に、10年間で約3倍の規模となり、2004年のビール消費量は世界第4位となるまでに拡大※しました。成長を続けるロシアは、欧州における有望な市場として注目を集めており、世界の大手ビールメーカーによる投資が相次いでいます。当社も、日系市場を中心に「KIRIN ICHIBAN(キリン 一番搾り)」の販売を拡大していますが、今回の現地生産開始により、商品の鮮度向上と大幅なコスト削減を実現することでロシアにおける競争力を高め、2006年は前年の2倍以上となる8万ケース(330ml24本換算)を目標に、さらなる販売拡大を目指します。 ※キリンお酒と生活研究所レポートVol.29「2004年世界主要国のビール消費量」より
キリングループでは、「キリン・グループ・ビジョン2015(KV2015)」の中で目指す飛躍的成長を実現するために、再編成が進む世界のビール業界において成長市場を見極め、新たな提携も視野に入れた積極的な事業展開と収益性の向上を図り、「食と健康」のよろこびを提案する企業グループとして、アジア・オセアニアのリーディングカンパニーを目指します。