株式会社ティー・オー・エス(代表取締役 谷井 玲 以下TOS)と、社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(理事長 辻本憲三 以下 ACCS)は、携帯電話(以下 ケータイ)を使いこなす若年層ユーザーに向け、著作権をはじめとする情報モラル教育を協力して実施することとなりました。
TOSは、ケータイから利用できるホームページ作成サービスとして現在390万もの登録ID数を擁する「魔法のiらんど」(http://ip.tosp.co.jp/)内に、ケータイを安心して正しく利用するための情報コーナー「教えてアイポリス!」を設置していますが、ここにACCSが運営する「著作権・プライバシー相談室 ASKACCS」のコンテンツから、特にケータイユーザー向けのQ&A約50問を選んだ「著作権・プライバシーQ&A」コーナーを、春休みに先がけ、本日3月23日より開始しました。
また、4月1日から6月末日までの間、著作権や肖像権などの正しいあり方を訴えるキャンペーンを「魔法のiらんど」において実施します。この期間中、「魔法のiらんど」内のホームページを巡回・監視するセキュリティシステム「iPolice(アイポリス)」の活動を集中的に実施。ACCS会員会社のゲーム画像などをはじめ、著作権者に無断で画像を利用しているユーザーサイトなどに注意を促すローラー作戦を行います。
一方、ACCSは、TOSが調査したケータイユーザーアンケートのデータ・実例を基に、今後行う教育関係者や保護者向けの講演を行っていきます。さらに、TOSが「iPolice」で行ってきた監視活動で得たノウハウなどを用いて、啓発用チラシや「情報モラルハンドブック」などの小冊子を制作する予定です。
現在、中学生で52.9%、小学校高学年でも28.6%がケータイを持ち、メールやホームページの閲覧が可能な環境にあります。ケータイは、PCと異なり常に携行し保護者の目が届かないことも多く、子供たちは、メールや掲示板を通じた出会い系の被害、詐欺や掲示板でのトラブルなど、様々な問題に晒されています。このため、子どもたちへの事前教育の必要性は高く、教育関係者や保護者においてもその危険性を十分認識してもらうことが必要と言えます。
TOSは、「魔法のiらんど」などケータイ向けコンテンツサービスを通じて、この問題の重要性を認識し、「iPolice」などの監視活動を通じて子供たちへの教育・啓発活動を行ってきました。一方、ACCSは、子供たちへの教育においては、著作権に加えプライバシーやネチケットまで含めた情報モラルの必要性を主張し、普及を進めてきました。今回のTOSとACCSの活動は、子供たちの間でケータイ・インターネットが当たり前に使われる現状において、必ず知っておかなければならない知識を、共同してさらに広めていこうとするものです。
「教えてアイポリス!」コーナーURL
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=ipolice_answer
今回のキャンペーンにご賛同いただきましたエイベックス株式会社は、ACCSの正会員でもあり、かねてから魔法のiらんどにおいてTOSと協力の上所属アーティストの肖像権侵害について、定期的に巡回パトロールを実施しています。キャンペーンにむけて、このたび同社所属新人アーティストの「SweetS」リーダーAKIさんからメッセージをいただきました(「教えてアイポリス!」に掲載しております)。
■「SweetS」からのメッセージ:
こんにちはSweetSのリーダーAKIです。私たちは、まだ中学生で最初に「肖像権」って聞いた時に、なんだか意味はわかりませんでしたがスタッフさんに聞いたら「例えば、人が勝手に自分の写真を撮影したり、それを勝手に売ったり公開したりされることを拒否できる権利」と教わりました。最初はそれを聞いてもピンときませんでしたが、ある日ライブ中に 私たちを勝手にカメラ付携帯電話で撮影している人がいて、、、、「これだ!肖像権の侵害ってやつだ」と思いました。ライブ中にカメラで隠し撮りをしている人が私達から見ると丸見えで、、、歌にも集中できません(^_^;)。勝手に写真撮ったり、公開したり、売ったり するのは違法行為だそうです、やめましょうね~
※「エイベックスオーディション・2002」の研修生から選ばれた、AKI、AYA、HARUNA、MIORI、MAIからなるヴォーカル・ダンス・ユニット。
また、このたびのキャンペーンにご理解ご賛同いただきました、ACCS会員でもある株式会社スクウェア・エニックスからも、メッセージをいただいております。
■株式会社スクウェア・エニックスからのメッセージ:
著作権は、コンテンツメーカーにとって大変重要な権利です。高品質なコンテンツを安心して創り、流通させるための基盤となります。近年、PC対応のウェブサイトにおいては、著作権に対する意識の向上が徐々に見受けられますが、携帯電話対応のサイトにおいては、ゲームに登場するキャラクターや音楽を無断で使用し、待受画像や着信メロディーとして配布する例が後を絶たないなど、まだまだ著作権に対する意識は低いというのが現状のようです。携帯電話対応のウェブサイトやコンテンツの提供は、今後、ますます増えていくことが予想されます。そのため、携帯電話対応サイトのホスティングサービスを提供する事業者が、その利用者に対する教育・監督義務を積極的に果たそうという今回の試みは、コンテンツメーカーにとって望ましいことであり、また健全な携帯電話文化の発展に繋がるものと期待しています。
これを機にACCSでは、ケータイを使う上での情報モラルについて、教育関係者、保護者、生徒らを対象にした講演をTOSとともに行います。随時受け付けていますので、お申し込み、お問い合わせは、ACCS事務局(03-5976-5175、講師派遣担当)までご連絡下さい。
― ニュースリリースに関するお問い合わせ ―
株式会社ティー・オー・エス iPolice担当
TEL:03-5226-0805、FAX:03-5226-0807
URL:http://www.tos.ne.jp/
社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会 広報室
TEL:03-5976-5175、FAX:03-5976-5177、mail:accsnews@accsjp.or.jp
URL:http://www2.accsjp.or.jp/
関連URL:http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=ipolice_answer
※「魔法のiらんど」「iPolice」は、株式会社ティー・オー・エスの登録商標です。
※その他、記載されている会社名及び商品名/サービス名は、各社の商標または登録商標です。