昭栄エレクトロニクス(株) 円筒型リチウムイオンキャパシタを開発
当社の子会社である昭栄エレクトロニクス(株)[ 本社:長野県上田市 代表取締役社長:阿部睦司]は、このたび、円筒型リチウムイオンキャパシタの開発に成功し、実用化の目処がたちましたのでお知らせいたします。
昭栄エレクトロニクス(株)が開発した円筒型リチウムイオンキャパシタは、大容量の電気を瞬間的に充放電できることや、耐久性の高いことを生かし、あらかじめ負極にリチウムイオンを吸蔵させる「プレドーピング」とよばれる技術によりエネルギー密度を飛躍的に増大させた大容量キャパシタです。
昭栄エレクトロニクス(株)では従来からポリアセンを電極に用いたコイン型、円筒型のPASキャパシタ及びリチウムイオンを用いたコイン型のPAS-L キャパシタの製造販売を行っており、特にコイン型は携帯電話やデジタルカメラのバックアップ用途では世界的に大きなシェアを占めております。
このたびの開発は、従来の円筒型大容量PASキャパシタの電極・組立技術と富士重工業(株)から導入したリチウムイオンキャパシタ技術を融合させ、円筒型に適用するためのブレークスルーに成功したもので、電圧は3.8V と電気二重層キャパシタなどに比べて高く、容量は同容積で約2倍と極めて大きいのが特長です。
開発品は直径φ12.5mm-高さ35mm(容量40F)、直径φ18mm-高さ40mm(容量100F)、直径φ25mm-高さ40mm(容量200F)の3 品種でエネルギー密度は約15WH/L と小型円筒型キャパシタでは飛躍的に高く、世界最高レベルとなります。サンプル供給は2006年10月以降、量産化は2006 年末を目処に行う予定です。
当面は小型・中型の円筒型に特化し、ユーザ層を開拓すると伴に、大型積層型の開発も行い、将来ハイブリッド車への搭載や自動車用鉛蓄電池の代替をも視野に入れております。
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