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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2024'05.19.Sun
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2006'12.30.Sat

テクノアソシエーツ発行レポート 
「デジタル家電・特許マップ-ディスプレイ技術編」

- FPDの技術動向を、「特許マップ」で知的財産の観点から徹底分析 -


 三菱商事と日経BP社が共同出資し、テクノロジーをコアとする事業の成長戦略・知財戦略の策定・推進を支援するコンサルティング企業 株式会社テクノアソシエーツ(本社:東京都港区、代表取締役社長:高野一郎)は、フラットパネル・ディスプレイ(FPD)の主要技術(「液晶」・「プラズマ」・「有機EL」・「電界放出」、「リアプロジェクション」)の最新動向を、関連する国内出願特許、約1万件から網羅的に分析し、その成果を「デジタル家電・特許マップ-ディスプレイ技術編」としてまとめました。

■ 競争激しいFPD業界の技術動向の全体像を、定量的に把握する試み
 FPD分野は、市場創生期よりパネルから製造装置、部品・材料にいたるまで、数多くの日本企業が参入する技術的にも競争力の高い分野であり、FPDの各技術はテレビ・パソコン・携帯電話をはじめ、デジタル家電、情報通信機器の中核部品として様々な用途へ広がっています。中でも液晶ディスプレイ分野では、日本・韓国・台湾のパネル・メーカー各社が、技術革新によるガラス基板の大型化と、大規模な設備投資による生産ラインの拡充により、急速な低価格化を実現。その結果、2005年度には、液晶テレビの国内出荷台数が年度ベースではじめてブラウン管を上回りました(電子情報技術産業協会)。今後も、薄型テレビ市場の需要は、2008年には7,000万台、2010年には1億台(テクノアソシエーツ:「LCDパネル・メーカーの事業戦略研究2006」)と、世界規模での拡大が見込まれており、FPD関連企業による技術開発競争はさらに激しさを増すことが予想されます。
 しかしながら、FPD分野は特許出願件数が他の電子分野と比べて多く、参入企業も多岐にわたるため、技術動向の全体像を"定量的に"把握する試みは難しく、今まで殆ど行われてきませんでした。そこで今回、特許マップ(三菱総合研究所が独自に開発した「ぱっとチャートTM」)を用いて、約1万件にも上るFPD関連の国内出願特許を網羅し、マクロ的視点とミクロ的な視点でその技術動向を分析しました。「特許マップ」とは、特定分野の特許を一度に取り扱い、分野横断的な技術の繋がりや参入企業を、特許明細書の類似性からクラスター化し、周辺領域も含めてその分野の全体像を把握することができる、技術動向の可視化ツールです。

■ 猛追する東アジア企業と、日本企業が選択すべき道
 主要出願人別出現頻度の比較結果を「液晶」、「プラズマ」「有機EL」など全方式にわたり大局的に見ると、概ね特定の方式に注力する日本企業とは対照的に、韓国・台湾勢、特に韓国サムスングループが、近年、各方式の技術領域に対して出願を積極的に行っていることが分かりました。
 液晶ディスプレイ分野の動向を例にとると、同グループの出願状況は2000年(公開年ベース)以降に急増し、ほぼ全ての技術領域に渡っていることが分かります。素子や材料といった基礎技術への出願も少なくなく、「国産メーカーが基礎技術を開発」、「韓国・台湾メーカーが周辺技術を開発」という従来の分業の図式はもはや存在せず、技術格差は小さくなっていると言えるでしょう。このような短期間に幅広い技術領域で多数の出願を行ってきた背景からは、同グループの市場シェア獲得に向けた膨大な研究開発投資と、グループ全体で形成しつつある強力な特許・技術ポートフォリオの現状とその狙いを垣間見ることができます。

 逆に、同分野で日本企業が市場競争力を獲得するためのヒントが、基礎的な性能向上技術にあることも、今回の特許マップによって明らかになりました。この技術領域は、サムソングループの出願空白領域であり、「表示品位の向上」に関連した特許を筆頭に、「低電圧化」・「処理時間短縮」・「低コスト化」といった効率を重視した特許、続いて装置自体の軽量化・薄型化・耐久化を目指している特許が目立ち、家電リサイクル法の施行に合わせて、液晶装備製品の廃棄、再利用に関連した特許出願も揃っています。このような技術領域で、これまで積み上げた技術の精度をさらに磨いていくことが,日本企業が選択するべき道と言えるでしょう。


■ デジタル家電・特許マップ-ディスプレイ技術編( http://sangyo.jp/ri/digital_map/display/ )
【発行】        株式会社テクノアソシエーツ
【企画・著作協力】 株式会社三菱総合研究所
【発売】        日経BP社
【発行日】      2006年7月3日
【頁数】        分析編(書籍:A4判、148ページ、白黒)
             資料編(PDF/CD-ROM、287ページ、カラー)
             ※ただし分析編のカラー版データを含む
【定価】        249,900円(税込)

<解説セミナー開催について>
●日時: 2006年7月12日 13:00‐16:30
●会場: 東京・海運ビル2F大ホール


<株式会社テクノアソシエーツについて>
 テクノアソシエーツは、三菱商事と日経BP社が共同出資するベンチャー企業です。
三菱商事の持つ豊富な事業ノウハウ・国内外ネットワークと、日経BP社が持つ高度な専門情報の収集・分析力を融合させ、技術を核とした事業開発に関して大企業・業界コンソーシアム・政府・ベンチャー企業などを対象にコンサルティング/マーケティング事業を行います。三菱商事の事業開発・リスク管理能力や中国等海外への進出ノウハウと、日経BP社が技術系専門媒体の出版社として培ってきた経験と人材等を活用した技術戦略/知的財産戦略/海外戦略をコアに、事業戦略/マーケティング戦略/広報戦略等を策定・実施することを特徴とします。2005年11月には、調査研究レポート「LCDパネル・メーカーの事業戦略研究2006」を発行しました。
 URL: http://www.technoassociates.com/

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