タイにアジア地域の生産支援会社を設立
トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、7月3日、アジア地域(タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナム、台湾、インド)の生産事業を支援する組織として、タイにトヨタ・モーター・アジア・パシフィック株式会社(以下、TMAPタイ)を設立したことを発表した。
トヨタは、既に、アジア地域のマーケティング・販売オペレーションを支援する組織として、2001年、シンガポールにトヨタ・モーター・アジア・パシフィック株式会社(TMAPシンガポール)を設立しており、今回、TMAPタイの設立により、製販それぞれの支援体制が整うことになる。TMAPシンガポールとTMAPタイは、アジア各国の生産・販売拠点と密接に協力しながら製販一体の事業運営に取り組み、両社の社長には、トヨタ常務役員の佐々木良一が就任する。
TMAPタイの設立は、アジア地域における生産・供給ネットワークの拡充を図るとともに、生産拠点それぞれの活動をさらに強化していくことを狙いとしている。
新会社は、アジア地域のトヨタの生産拠点に対し、生産、生産技術、調達、物流、品質保証などの業務について、迅速かつ効率的に支援を行っていく。
7月3日、現地時間14:00(日本時間16:00)からバンコク市内で行われた記者会見には、トヨタの岡部専務、新会社の佐々木社長ら関係者が出席した。会見の席上で、新会社の会長を務める岡部専務は、「TMAPタイ、TMAPシンガポール、2005年にトヨタの開発拠点としてタイで事業を開始したトヨタ・テクニカル・センター・アジア・パシフィックが密接に連携し、アジア地域の開発・生産・販売業務を一体化させる。さらに、各国の生産・販売拠点と協力しながら、アジア地域のお客様のご要望に細やかにお応えしていきたい」と語った。
<TMAP タイの概要>
社名:Toyota Motor Asia Pacific Co., Ltd.
事業開始:2006年7月
所在地:サムットプラカーン県(バンコクから南に20km) タイトヨタ(Toyota Motor Thailand Co., Ltd.)敷地内
資本金:設立時1,000万バーツ
出資比率:トヨタ自動車 100%
社長:佐々木良一
従業員数:約800名を予定(2007年初)
以上