川崎汽船、140,000m3型LNG船「ARCTIC VOYAGER」を竣工
スノービットプロジェクト向け140,000m3型 LNG船
“ARCTIC VOYAGER” 竣工
この度、川崎造船株式会社 坂出工場において140,000m3型LNG船“ARCTIC VOYAGER”が竣工致しました。本船は本年2月に竣工したARCTIC DISCOVERERに続くスノービットプロジェクト向けの当社関与船の2隻目であり、姉妹船同様にノルウェー国営石油会社のスタットオイル(Statoil)社、三井物産株式会社および飯野海運株式会社と共有のうえ、スタットオイル社を始めとするノルウェーの傭船者に20年間の長期にわたり傭船されます。
本船が投入されるスノービットプロジェクトは、ノルウェー北部バレンツ海のガス田より産出される天然ガス(LNG換算約420万トン/年)を液化し、米国、スペイン等へ輸出するものであり、欧州から出荷される史上初のLNGプロジェクトとなります。
当社にとっては初の大西洋域におけるLNG輸送への参画という意義に加え、将来有望なガス田が多数存在する北極圏での寒冷地仕様のLNG船運航という意味でも、大変意義深いものと考えております。
ARCTIC VOYAGERの竣工によって、当社グループとしての管理船は7隻目まで増加し、保有参画としては31隻目となります。また、本船の船舶管理は、姉妹船同様にロンドンを拠点とする当社グループの“K”Line LNG Shipping (UK) Ltd. が行ないます。当社グループは従来からの日本での船舶管理に加え、欧州でのLNG船管理体制を着実に整備してきており、今後とも世界各地で増大するLNG需要に対応しつつ、安全運航管理に全力を尽くす所存です。
【新造船概要】
全長:289.5m 全幅:48.4m 深さ:26.5m 載貨重量トン数:73,100mt
タンク型式: モス球形