F5ネットワークス、外為どっとコムのシステム改善に「WANJet」を提供
外為どっとコム、遠隔ディザスタリカバリサイトにおける大容量データ・バックアップの高速化を実現
スループットが最大20倍に向上、ROIの向上に貢献
2006年7月24日、東京発 -- F5ネットワークス(F5ネットワークスジャパン株式会社、代表取締役社長:長崎 忠雄、以下F5)は本日、外為どっとコム(株式会社外為どっとコム、代表取締役社長:大畑 敏久、以下外為どっとコム)がF5のWANJet(TM)を採用し、大幅な業務改善を図ったことを発表します。
WANJetの選定にあたって重要視されたのは、外為どっとコムが最も多く利用しているCIFSプロトコルを使用する通信の高速化でした。WANJetでは通信の高速化をレイヤ5(セッション層)で行うため、アプリケーションやプロトコルに応じた高速化技術を選択的に適用可能で、CIFSに特化した高速化技術も搭載されています。クライアントとサーバ間で行われるリクエスト・レスポンスをWANJetがローカルで代理処理することでWANを経由する通信量を減らし、データ転送効率を向上させます。さらに帯域幅の状況やアプリケーションの種類に応じてインテリジェントに動作する圧縮機能とも連携し、ファイル共有やデータバックアップを大幅に高速化します。
外為どっとコムは、F5のWANJetを導入したことにより、契約帯域を拡張することなく、導入後のスループットは約20倍に向上し、以前は限られた時間内では送信しきれなかったデータベースのログファイルが、今ではわずか数十秒で送信できるようになりました。その結果、初めてディザスタリカバリサイトとしてあるべき条件を満たし、想定していた通りにシステムが稼動し始めています。また、契約回線帯域が有効活用されとことにより、生産性が大幅に向上しました。
大嶋一彰氏(外為どっとコム システム部 副部長)のコメント
「迅速なバックアップ体制をとるためには、データ転送効率を改善するWAN高速化技術が必要でした。週末に行っているデータベースのメンテナンスでは、数GBのトランザクションが発生し、今までの通信速度では時間内には送信できないため、毎週交代でテープメディアに保存したデータを沖縄まで運ばなければなりませんでした。しかし今ではWANJetで高速データベースバックアップが実現され、その必要もなくなりました。」
WAN高速化によって沖縄への出張が不要になるという明示的な費用削減が実現しています。また沖縄から東京への共有ファイルサーバへのアクセスもスムーズに実行でき、沖縄支店の業務パフォーマンスも大幅に改善されています。
F5ネットワークスは、WANJetによる高速で信頼性の高いネットワーク環境の提供を通じて、外為どっとコムにおける今後のさらなる生産性とサービス両面の向上を支えていきます。
システム導入の背景:
外為どっとコムは、個人投資家向けのオンライン外国為替取引サービス「外貨ネクスト」などの金融サービスを主業務とする金融先物取引企業で、世界中のリアルタイムな為替市場情報と、その取引サービスを提供しています。サービスは24時間稼動し、迅速かつフレキシブルに顧客のニーズに対応する必要があるため、同社では2005年8月に、いかなる場合においても取引不能な状態に陥らないよう、沖縄にディザスタリカバリサイトを構築しました。しかし、東京と沖縄間の通信は、100Mbpsの帯域を用意したにも関わらず、いままでの実質的なスループットはわずか2-3Mbps程度でした。
■F5ネットワークスについて
米国ワシントン州シアトルに本拠を置くF5ネットワークスは、アプリケーション・デリバリ・ネットワーキングのグローバル・リーダーです。
アプリケーションの安全性・可用性・高速化を図り、企業が行ったアプリケーション投資を最大限活用するソリューションを提供します。
ネットワークにインテリジェンスや管理性を持たせ、アプリケーションの負荷を下げることで、リソース消費量を抑えながら、アプリケーションの高速化を実現します。F5の拡張性に富んだアーキテクチャは、アプリケーションおよびネットワークの保護、アプリケーションの最適化や高い信頼性、そのすべてを1台の共有プラットフォーム上に統合します。世界10,000社以上の企業やサービスプロバイダが、アプリケーションの可用性を高めるF5に信頼を寄せています。
F5ネットワークスに関する詳細は、 www.f5.com をご覧ください。
F5ネットワークスジャパン株式会社は、2000年の設立以来、日本市場での販売、サポート、コンサルティングおよびトレーニングなどのサービスを、ビジネスパートナー様を通じ展開しています。
国内3,000社を超えるお客様が、F5の提供するアプリケーション・デリバリ・ネットワーキング・ソリューションを活用されています。
F5ネットワークスジャパン株式会社に関する詳細は、 www.f5networks.co.jp をご覧ください。
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