大日本住友製薬とBMKK、高血圧症治療薬と肝細胞癌治療薬に関する提携契約を締結
高血圧症治療薬、肝細胞癌治療薬に関する提携契約の締結について
大日本住友製薬株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:宮武健次郎、以下「DSP」)とブリストル・マイヤーズ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:ラッセル・J・ブルーム、以下「BMKK」)は、7月21日、下記2つの契約を締結しましたのでお知らせします。
1.サノフィ・アベンティス社(本社:フランス)が創製し、BMKKと塩野義製薬株式会社がライセンスを受けている高血圧症治療薬「イルベサルタン」(一般名)について、BMKKが保有する国内における開発、製造、販売の権利をDSPにサブライセンスする契約
2.DSPが創製し肝細胞癌治療薬として開発中の「SM―11355」(一般名:ミリプラチン水和物)について、DSPがBMKKに国内の並行販売権を付与する契約
「イルベサルタン」は、アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)であり、海外ではサノフィ・アベンティス社とブリストル・マイヤーズスクイブ社(本社:アメリカ・ニューヨーク州)が共同開発し、1997年に上市されています。2005年の世界での売り上げは約8億9,200万ユーロ(配合剤を含まず)で、ARBのトップブランドの一つとして高く評価されています。国内ではサノフィ・アベンティス株式会社(本社:東京都新宿区)のコーディネーションのもと、塩野義製薬(株)とBMKKが共同開発を行っており、現在フェーズIIIの段階です。今後、DSPは、サノフィ・アベンティス(株)のコーディネーションのもと、塩野義製薬(株)と共同開発を行い、製造販売承認を取得後に、塩野義製薬(株)と販売を行う予定です。
DSPは、カルシウム拮抗剤「アムロジン(R)」を販売しており、「イルベサルタン」を加えることにより、高血圧症領域のラインアップがさらに拡充できるものと期待しています。
「SM―11355」は、脂溶性白金錯体で、リピオドールに懸濁して肝動注する肝細胞癌治療薬として、DSPが国内で開発中(フェーズII)です。DSPが製造販売承認を取得後に、DSPとBMKKは並行販売を行う予定です。
BMKKは、今回の契約に伴う肝細胞癌治療薬の新たな可能性拡大により、癌、HIV、肝炎を含む10の重点疾患領域へのフォーカスをさらに強化していきます。
以上
