NEC、「中国版RoHS」対応強化でNEC中国環境推進センターを新設
中国版RoHS対応強化体制の構築
―NEC中国環境推進センターの新設―
NECは7月3日付けで、中国におけるRoHS指令に代表される製品環境法規制への対応を強化するため、新たな組織体制として、NEC中国(総裁:金子肇)内にNEC中国環境推進センターを構築いたしました。
中国では、来年3月に電子情報製品汚染制御管理方法(中国版RoHS)(※)が施行されます。この指令は中国国内市場向け電子情報製品が対象なので、NECの販売製品は、ほぼ全て規制への対応が必要になります。またNECにとって中国は、欧州他へ数多く輸出を行う、世界の主要な生産拠点です。そのため、製品に含有される有害化学物質のグローバル視点での管理強化は必須事項です。
現在、NECでは、中国大陸/香港にある27のグループ会社を中心にIT・ネットワークソリューション、半導体・デバイス事業を展開しております。
新組織では、これら全ての会社を、法的観点および実行推進面から統括することにより、速やかにRoHS指令への対応力を強化します。 これにより中国市場向けのみならず、世界中のマーケットに向けて、環境配慮面で信頼性の高い商品を提供してまいります。
新体制の特徴は以下の通りです。
1. 組織概要
・名称: NEC中国環境推進センター
NEC Environmental Management Center China(英文名)
NEC中国環境推進中心(中国語名)
・場所: 上海
2. 新組織における主な業務内容
・ 電子情報製品汚染制御管理方法(中国版RoHS)、およびその他製品に関わる環境法令に関わる管理統括
・ NECグループ現地法人の環境活動推進統括
・ NEC中国における環境活動推進とりまとめ
以上
※ 電子情報製品汚染制御管理方法(中国版RoHS):
中国では、統括環境政策重視が掲げられており、工場からの汚染を防ぐことを目的とした法規制だけではなく、今般製品への有害化学物質の含有およびその廃棄段階に対する規制も強化されてきております。そんな中で制定された、俗に、「中国版RoHS」と呼ばれている中国の法令である。欧州RoHSに類似した法令であるため、この呼称が使われている。2006年2月28日に公布され、施行は2007年3月1日からとなっている。RoHSと呼ばれているが、欧州RoHS指令とは異なっており、主な規制は2段階に分かれている。まず、電子情報製品に該当する製品は、規制対象6物質の含有情報他の表示義務が課せられる。次に「重点管理目録」に登録された製品は、規制対象6物質を原則含有禁止となり、事前に適合製品の認証を受ける義務が生じる。
<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
NEC 環境推進部
電話: (03)3798-6617(直通)
FAX: (03)3798-9186
E-Mail: t-sakurai@aj.jp.nec.com
