ベルクとイオン、食品スーパー事業に関して業務・資本提携に合意
業務・資本提携について
この度、株式会社ベルクとイオン株式会社は、食品スーパー事業に関し、下記のとおり業務・資本提携を行うことで合意いたしましたので、ご案内申し上げます。
今日、日本の小売業界は、街づくり三法の改正や、少子・高齢化社会の到来、また、欧米の巨大外資や異業種のマーケット参入によって、競争環境は一層熾烈さを増すことが予測されます。こうした中両社は、既成概念にとらわれず戦略的提携を実現することが、相互の成長にとって最も有効な方策であるとの結論にいたりました。
株式会社ベルク（以下「ベルク」）は、平成６年に株式をジャスダックに上場し、埼玉県、群馬県を中心に積極的な店舗展開を行っており、現在地域密着型の食品スーパーマーケット（ＳＭ）を４８店舗展開しております。
一方、イオン株式会社（以下「イオン」）は、スーパーマーケット事業をグループの基幹事業の一つと位置づけ、事業基盤を拡大してまいりました。また、プライベートブランド「トップバリュ」に代表されるように、お客さまに安心してお買い求めいただける、食の安全性を追求した商品開発を推進しております。
この度の提携により、「Ｂｅｔｔｅｒ Ｌｉｆｅ ｗｉｔｈ Ｃｏｍｍｕｎｉｔｙ」をコンセプトに地域密着型の食品スーパーづくりに取り組むベルクと、お客さま第一の小売企業集団を目指すイオンは、相互の経営理念を尊重し、商品・店舗運営・店舗開発及びその他の分野において、両社の保有する経営資源を有効に活用しシナジー効果を発揮させることにより、関東圏における食品スーパー事業の更なる発展と成長を図ってまいります。皆様の今後ますますのご指導・ご鞭撻をお願い申し上げます。
記
１．業務・資本提携の骨子
（１）業務提携
関東圏における食品スーパー事業に関し、以下の事項を中心に両社で設置する「提携推進委員会（仮称）」において協議し、実行する。
１）商品供給（ＰＢ 商品の相互供給、ナショナルブランド商品の共同調達等）
２）販売促進施策（クレジットカードの共同利用、販促資材の共同調達等）
３）開発業務（関東圏における店舗開発情報・不動産情報の共同活用）
（２）資本提携
１）上記の業務提携の推進と併せて、当面イオンは、１ ヶ月以内を目途に、ベルクの発行済株式総数の１０％を保有する。その具体的方法は、ベルクからの第三者割当増資をイオンが引受けることにより行う。
２）イオンは、今後１年以内に、イオンのベルク株式保有比率が１５％となるようベルク株式を取得する。
（３）役員・従業員の人事交流
１）ベルクは、平成１９年５月開催予定の定時株主総会の決議を経て、イオンから取締役を１名受け入れる。
２）業務提携の推進に必要な従業員を相互に出向、派遣させる。
２．両社の概要
（１）株式会社ベルク（２００６年２月期）
本 社：埼玉県大里郡寄居町大字用土５４５６番地
設 立：昭和３４年（１９５９年）５月
資本金：２７億４１百万円
営業収益：８１０億９９百万円
店舗数：４６店舗
従業員数：２，２３７名
代表者：代表取締役社長 原島 功
（２）イオン株式会社（２００６年２月期）
本 社：千葉県千葉市美浜区中瀬１丁目５番地１
設 立：大正１５年（１９２６年）９月
資本金：１，０１７億９８百万円
営業収益：１兆８，９２９億９百万円
店舗数：３７８店舗
従業員数：７１，４４８名
代表者：取締役兼代表執行役社長 岡田 元也
以 上